コロナ後遺症で
お悩みの方へ

コロナ後遺症の方には、首のこりや緊張が強く見られる傾向があります。
首まわりの筋肉が固くなることで、頭部への血流が滞りやすくなり、熱が頭や顔にこもる状態を引き起こします。

当院では、上部頚椎（首の付け根付近）を中心とした調整を行い、首の緊張を緩めることで、脳への血流を改善し、こもった熱を下ろす施術を行っています。
また、慢性上咽頭炎の治療においても、首のこりを解消することで炎症を鎮める効果が期待できます。
顔面部にこもった熱を適切に逃がすことで、症状の改善が見られるケースも多くあります。

コロナ後遺症では、ウイルスの侵入や免疫の過剰反応によって、
・神経の炎症（神経炎症）
・全身に広がる慢性炎症（免疫介在性炎症）
が引き起こされることがわかっています。
この炎症が原因となり、ブレインフォグ・嗅覚や味覚の異常・慢性的な疲労・上咽頭炎など、さまざまな症状が現れます。

神経が炎症を起こすことで周囲の機能が障害され、再生が妨げられることで、症状は長期化しやすくなります。
さらに、免疫が過剰に働き続ける「サイトカインストーム」などによって、自分の体を攻撃するような状態が続くと、全身の炎症はさらに深刻化します。

当院では、鍼灸によって
✔ サイトカイン（炎症性物質）のバランス調整
✔ 神経成長因子の分泌促進
をはかり、炎症を鎮め、神経の再生をサポートしていきます。

また、内臓機能や冷えへのアプローチを通して全身の状態を整えることと、症状の原因となっている部位に対して的確なツボで局所的にアプローチすることを組み合わせます。

よって本来備わっている自然治癒力を最大限に引き出す施術を行っています。
その結果、神経炎症や免疫の暴走によって引き起こされる慢性症状の改善が期待できます。

当院では、首を細かく分けて丁寧に触診し、どこに・どのような緊張があるのかを見極めたうえで、最も効果的なツボを選び、適切な鍼を打つことで、首のこりをゆるめ、頭部への血流を回復させていきます。
その結果、頭にこもっていた熱が自然に降りていき、症状の改善につながっていきます。

また、コロナ後遺症では神経の炎症や免疫の乱れによる全身の炎症も無視できません。
こうした慢性的な炎症に対しては、内臓の働きや冷えを整える施術を組み合わせることで、身体の内側から炎症の沈静化を促していきます。

特に仙骨（骨盤の中心にある骨）へのアプローチは、副交感神経を整える鍵となります。
仙骨まわりに鍼を行うことで、冷えの改善や炎症の鎮静化が期待できるのです。

当院が大切にしているのは、「どこに鍼を打つか」だけでなく、「なぜそこに打つのか」「それによって身体がどう変化していくのか」を明確にしながら施術を進めること。
その一つひとつの積み重ねが、自然治癒力を高め、回復しやすい身体をつくる近道になると私たちは信じています。