お悩み・自覚症状

2週間前から左肩に痛みがある。鎖骨の下が右よりも腫れている。
気になり病院に行くもレントゲンでは異常がなく、骨粗鬆症が始まっていてそれによる痛みと腫れと言われた。
以前50肩を経験しているがその時とはまた違う。常にだるさがあり、腕を上げると痛みがきたり日常的に力が入ると痛みがくる時がある。
元々首肩こりはあるが今はそこまでひどくもなっていない。

(60代 女性)

施術内容と経過

<初診>
・検査
肩→鎖骨内側1/3に腫れを確認。肘伸展時と屈曲時の肩外転で肩に痛みが出る。
首→前屈時に首の前面が痛む。
・治療
座位の姿勢で肩のツボを使用して胸鎖乳突筋を緩める鍼をした。
動かした際の痛みが減ったがまだ痛みとだるさが残っている。
次に脊柱沿いを確認して手のツボを使用した。
動かした際の痛みの軽減と腫れの軽減を確認した。
その後、仰向けで足のツボと腕のツボを使用して鎖骨周りの筋肉を緩める治療をした。
・治療後
鎖骨の腫れは軽くなり、動きでの痛みはほとんどなくなっていた。
痛みや腫れが戻ってくることが考えられたので近い日に診ることにして初診は終了した。

<2診目>
左肩のだるさは感じなかった。動かしたときの痛みもなく、腫れも戻ってこなかった。
左肩を下にして寝た際に痛みを少し感じた程度だったとのこと。
・検査
肩の屈曲時には痛みはない。首の前屈時に首の前側に痛みが
鎖骨の下の腫れもなくなっていた。
・治療
鎖骨周りの筋肉にアプローチするために足のツボを使用し、背中の治療をして終了。
・治療後
左肩をしてにして寝てもらっても痛みはなかった。

考察:今回の症例は事務作業が多いとのこともあり、鎖骨周り(胸鎖乳突筋、小胸筋など)の筋肉の原因で腫れや痛みが出ていたと考えた。
動きをみてからツボを選び、鍼をして変化をみて効果的かみていった。
レントゲンやMRIなどの検査でも原因がわからなかったのもあり、動きや腫れ、ツボの反応から考察して鍼をしての変化をみていった。
結果として腫れもなくなり、動きと痛みも良くなった。

主に使用したツボ:六谷、開魄、巨骨

※施術の効果は個人差があります。