こんにちは。鍼灸院ひなたの髙木です。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は世界中で多くの人々に影響を与え、その中で 「コロナ後遺症(Long COVID)」 という新たな健康課題が注目されています。特に、感染後も長期間続く 疲労感、嗅覚障害、倦怠感、息苦しさ などの症状は、日常生活に深刻な支障をきたします。現代医療が多くの治療法を模索する中、鍼灸治療はこれらの症状に対して新たな可能性を提供しています。
コロナ後遺症とは?
コロナ後遺症は、 急性期の感染が収束した後も3ヶ月以上続く症状 を指します。
代表的な症状には以下があります。
•嗅覚障害・味覚障害
•慢性的な疲労感や倦怠感
•呼吸困難感(息苦しさ)
•集中力低下や記憶力の低下(ブレインフォグ)
•筋肉痛や関節痛
•不眠症や精神的な不調
これらの症状は、全身の多くのシステムに影響を及ぼすため、単一の治療法では対処が難しいことが課題です。
鍼灸治療が後遺症にできること
鍼灸は、東洋医学に基づく治療法であり、 「気・血の巡りを改善し、身体の自然治癒力を引き出す」 とされています。
- 嗅覚障害・味覚障害
•コロナ後遺症で最も多い症状の一つが 嗅覚障害 です。鼻や呼吸器周辺の血流が悪化することで発生する可能性があり、鍼灸治療はこれを改善する役割を果たします。
•エビデンス
いくつかの研究では、嗅覚障害に対する鍼治療が嗅覚機能を回復させる可能性があると示されています。 - 慢性的な疲労感・倦怠感
•コロナ後遺症による疲労感は、東洋医学でいう「気虚」や「血虚」に関連すると考えられます。鍼灸は、気の巡りを整え、内臓の働きを活性化させることで、疲労回復を助けます。 - 呼吸困難感(息苦しさ)
•東洋医学では、呼吸器系の不調は「肺の気」が滞ることと関連付けられます。鍼灸治療では、肺機能をサポートするツボを刺激して症状を緩和します。 - 不眠症や精神的な不調
・ストレスや不安、睡眠障害はコロナ後遺症の患者に多く見られます。鍼灸は、自律神経を調整し、リラクゼーションを促します。
コロナ後遺症に悩む多くの方が、「どの治療法が自分に合うかわからない」と感じているかもしれません。鍼灸治療は、 自然治癒力を引き出し、症状の改善をサポートする補完療法 として非常に有効です。長引く体調不良や慢性的な症状でお困りの方は、ぜひ一度鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか。
当院では、患者様一人ひとりに寄り添った施術を心がけております。
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