自律神経を整えるために「上咽頭」を鍛えようを読んで
こんにちは!鍼灸院ひなたの島津です!
11月も中旬になり乾燥するようになってきましたね😢
今日は「自律神経と上咽頭の関係」についてお話ししたいと思います。
最近、上咽頭炎が自律神経の調整に大きな影響を与えることが注目されています。上咽頭は私たちの体にとって非常に重要な部分であり、その炎症がさまざまな体調不良を引き起こす原因となることがあります。今回は、上咽頭の役割とその炎症が引き起こす全身への影響について、私たちの施術にどう役立てるかを考えてみました。
上咽頭炎が引き起こす症状
上咽頭の炎症は、咳喘息、後鼻漏(鼻水が喉に流れ込む)、耳の詰まり、首肩のこり、頭痛などの局所的な症状だけでなく、全身的な症状にもつながります。具体的には、めまいや不眠、過敏性腸症候群、過換気症候群、慢性疲労症候群など、自律神経や免疫系に関連する症状が改善されることが期待できます。自己免疫系の疾患、例えばアトピー性皮膚炎や慢性蕁麻疹などにも効果がある可能性があります。
上咽頭の役割とは?
上咽頭は、鼻から吸い込んだ空気を加温・加湿し、異物(細菌やウイルス、花粉など)を排除する役割を担っています。空気の温度を体温に近づけることで、呼吸器系を守るために大切な場所です。また、上咽頭には多くのリンパ球が存在し、外界の有害物質から体を守る免疫システムの一部としても機能しています。しかし、上咽頭は常に外的刺激にさらされているため、炎症が起こりやすい場所でもあります。
上咽頭と自律神経の関係
上咽頭は副交感神経の一部である迷走神経と深く関わっており、その炎症が神経に影響を与えることがわかっています。迷走神経は自律神経の調整に大きな役割を果たしており、上咽頭の炎症が進むと神経を介して脳に影響を与え、さまざまな不調を引き起こします。特に、首肩のこりや胃腸の不調、めまいなどの症状が見られることがあります。
さらに上咽頭は気圧の変化やストレスに敏感で、これらが自律神経の乱れを引き起こす原因となることもあります。気圧の低下やストレスが加わると、上咽頭のリンパの流れが阻害され炎症が悪化することがあります。
上咽頭炎への鍼灸治療のアプローチ
上咽頭の炎症に対する鍼灸治療では、整動鍼を活用して自律神経を調整することが効果的です。具体的には、百会や孔最、列欠などのツボを使って、上咽頭や呼吸器系へのアプローチを行います。また、横隔膜を緩めるために胞肓や膏肓を使用することもあります。これらの治療法を組み合わせることで、上咽頭の炎症を軽減し、自律神経のバランスを整えることができます。
まとめ
上咽頭は、私たちの健康にとって非常に重要な役割を担っています。上咽頭炎が引き起こす不調は、単に喉の問題だけではなく、全身の自律神経や免疫系に影響を与えることがわかりました。鍼灸治療では、上咽頭に対する適切なアプローチを行うことで、症状の改善が期待できます。
当院では、これらの知識を活かし、患者様一人ひとりに合わせた治療を行っています。
もし、上咽頭炎やそれに関連する症状でお悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひご相談ください。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました😆