こんにちは、鍼灸院ひなたの髙木です。

「なんだか疲れた…今日はポテチとコーラにしようかな」
「甘いスイーツを食べるとホッとする…」

そんな経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか?

でも実は、この“疲れたときに何を欲しくなるか”は、人によって違います。
「ジャンクフードを求める人」と「甘いものを求める人」には、医学的に見ても違いがあるのです。

◉ ジャンクフードが食べたくなる人

👉 “ストレス型”の疲労や怒り・イライラが溜まりやすいタイプ

揚げ物やスナック菓子、インスタントラーメンなどを無性に食べたくなるのは、「交感神経が過剰に働いている」サインかもしれません。
仕事や人間関係などで“戦う・耐える”状態が続くと、身体は緊張し、エネルギー源として「脂質と塩分」を求めやすくなります。

東洋医学的には、「肝(かん)の高ぶり」「気滞(きたい)」の状態。
気が上に昇り、ストレスをうまく流せず“つまり”や“怒り”として現れると、味の濃い食事でガツンと満たしたくなるのです。

◉ 甘いものが食べたくなる人

👉 “虚弱型”の疲労やエネルギー切れのサイン

甘いお菓子やチョコレート、ケーキなどが恋しくなるとき、それは「脳や体がエネルギー不足」を感じているのかもしれません。

現代医学的には「低血糖」や「副腎疲労」の可能性、東洋医学では「脾(ひ)の虚(きょ)」「気虚(ききょ)」と関係します。

脾は“消化吸収”を司る臓腑。ここが弱ると、食べたものからうまくエネルギーを作れず、簡単に吸収できる「糖分」を無意識に欲するようになります。

◉ では、どうしたらいい?

疲れを感じたときに、ただ食欲のままにジャンクや甘いもので満たすのではなく、「今の身体はどんなサインを出しているのかな?」と立ち止まってみることが大切です。

そして、根本的に体を整えるために——
• ストレス過多な方:深呼吸、軽い運動、鍼灸での自律神経ケア
• エネルギー不足な方:栄養バランスの取れた食事、よく眠る、脾を補うお灸や食養生

など、自分の“傾向”に合ったアプローチを意識してみてください。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。