
【はじめに】
こんにちは、鍼灸院ひなたの山元大樹です。
このページをご覧いただきありがとうございます。
お子さんのことでお困りの親御さんからよくいただく相談があります。
- 朝、学校に行こうとしても体が動かない
- 「お腹が痛い」「頭が痛い」と訴えるけれど、病院では異常なし
- 「どうしたらいいのかわからない」不安と孤独に包まれている
もしかしたら今あなたもそんな状況にいらっしゃるのかもしれません。
その症状は、どこかで思われているかもしれませんが、決して「気のせい」や「怠け」などではありません。
子どもの心と体が、精一杯のSOSを出しているサインだと考えています。
小児心身症とは?:体に現れる、見えない心の声
「小児心身症」は、子どもの体に現れる症状のうち、
ストレスや心理的な負担が関係して起きている症状のことを指します。
たとえば、こんな症状がみられます:
- お腹が痛い(特に朝)
- 頭が痛い、だるい
- 胸が苦しい、息がしづらい
- 食欲がない、吐き気がする
- 学校や塾に行こうとすると強く症状が出る
どれも、検査では異常が出ないことが多く、周囲からも理解されにくいのが特徴です。
「どうしていいかわからない」親御さんの不安も、当たり前です。
親として、
- ちゃんと病院に行ったのに、原因がわからない
- 無理をさせるべきじゃないと思っても、このままでいいの?
- 先生や周囲の人にどう説明したらいいかわからない
- なにより、子どもがどんどん笑わなくなっている…
こうした不安や焦りを抱えている方が、私たちのもとにもたくさんいらっしゃいます。
ですがまず、あなたが今、子どもの変化に気づき、行動しようとしていること、
それが何よりも大切な「第一歩」なのです。
子どもの「言葉にならない不調」に、鍼灸ができること
鍼灸は、「気」「血」「自律神経」のバランスを整える伝統医療です。
小児心身症においては、以下のような効果が期待できます。
✔ 自律神経の調整
ストレスで高ぶっている交感神経を鎮め、体を「リラックスモード」へ導きます。
これにより、呼吸・睡眠・消化などの機能が整い、体調が安定しやすくなります。
✔ 身体の緊張をゆるめる
首・肩・お腹・背中――子どもたちの体は想像以上に緊張しています。
やさしい鍼灸刺激でその緊張をゆるめ、「体が軽くなる」感覚を体験してもらいます。
✔ 「安心できる時間」を届ける
子どもにとって、
「否定されない」「比較されない」「頑張らなくていい」空間はとても大切です。
私たちは、施術そのものよりも、**「安心と信頼が回復する場」**として存在したいと思っています。
「刺さない鍼(小児はり)」での対応も可能です
鍼と聞くと「痛そう」と思われるかもしれませんが、
子どもへの鍼灸施術は**刺さない鍼(接触鍼・小児はり)**を使うことが一般的です。
- 銀や金属の先の丸い棒で、背中やお腹を「なでる」「さする」ような施術
- 実際の刺入はせず、肌にやさしく触れるだけ
- 「気持ちよかった」「また来たい」と言ってくれるお子さんも多くいます
当院での取り組み:親子で安心できる空間を
鍼灸院ひなたでは、以下のような配慮を大切にしています。
🌿 1. 親子面談の実施
施術の前後には、保護者の方とお子さんの両方の声をしっかり伺います。
「親の前では我慢していたけど、実は学校のことで…」
というような本音が出てくることもあります。
🌿 2. お子さんのペースに合わせる
無理に施術を進めたり、「頑張らせる」ことは決してしません。
「今日は話だけで終わり」でもいいのです。
まずは信頼関係を築くことが最優先です。
🌿 3. ご家庭でできるサポートの提案
「どんな声かけをしたらいいですか?」
「食事や生活で気をつけることはありますか?」
こうした質問にも丁寧にお答えし、家に帰ってからもできることを一緒に考えます。
「変わるきっかけ」は、ほんの小さなことから
私たちは、これまでにもたくさんの「小児心身症」と向き合ってきました。
- 「学校にはまだ行けないけど、夜ぐっすり眠れるようになった」
- 「表情が明るくなった」
- 「『今日は行ってみようかな』と自分で言った」
そのひとつひとつが、子ども自身の力です。
鍼灸は、その力をそっと後押しするだけなのかもしれません。
最後に:親御さんへ
「何もできていない」
「私のせいかもしれない」
そんなふうに、自分を責めてしまっていませんか?
でも、どうか知っていてください。
あなたが今、
- 子どもの苦しさに気づいたこと
- 迷いながらも「何かできないか」と探していること
それ自体が、子どもにとって何よりの希望になっています。
私たちは、そんな親子の歩みに、
寄り添い、支え、共に進む存在でありたいと願っています。
ご相談・ご予約について
🌼「一度、話だけでも聞いてみたい」
🌼「子どもが不安がっているけれど、大丈夫?」
どんな小さなことでも構いません。
どうぞ、安心してご連絡ください。
あなたとお子さんの「大丈夫」の種を、一緒に見つけていきましょう。