お悩み・自覚症状
2週間くらい前から自律神経の乱れによる、気分の落ち込みと不眠がある。頚肩周りの慢性的なコリもある。病院では原因不明の為、漢方を処方してもらっている。
1週間前から、右耳の突発性難聴も発症した。耳鼻科ではストレスと言われたが、心当たりはない。
頚肩周りの慢性的なコリもある。
(40代 女性)
施術内容と経過
初診
初めはこれといった原因はなく、自立神経の乱れと、右耳の突発性難聴があるとのことだった。
問診をしていくうちに、考え込んでしまうことや日々のストレスの積み重ねがあるこがわかった。そのことから来る自律神経の乱れであると考えた。
自律神経の症状として、不眠、落ち込み、食欲の減少がみられていた。
突発性難聴は、ストレスからくることも考えられるが今回のケースの場合、頚肩の慢性的な凝りが原因の可能性が問診と触診から考えられた。
触診時に、右の頚肩に強い凝りを感じた。動きも制限がすべての動きで診られた。
治療
座位で頚肩の反応に合わせて手のツボを使用して、動きの改善と凝りの緩和をした。
仰向けで腹診を行い、反応と症状に合わせてツボを選び置鍼。足の冷えがあるためお灸を使用した。
うつ伏せで、背部の調整を行い頚肩の感じをチェックした。
動きは来院時よりも良くなり、患者さん自身も楽になり軽くなったことを感じていた。
少し頚の側屈時に引っ掛かりがあったので、足のツボを使用し改善し治療は終了。
2診目
頚肩の感じは生活していて楽になった感じがあり、耳も聴力が少し戻り高音は聴こえるようになってきたとのことだった。
睡眠は大きく変化しておらず、入眠が困難なにが多い。気分は少し良くなったかな?くらい。
頚肩の動きを診ていくと、前回よりも頚の動きは良かったが右肩を上げた際に背中が痛む。
治療
基本的には前回と同じように進めたが、呼吸が浅いのが気になり胸と肘のツボを使用した。
治療後右肩を上げても背中の痛みは消失していた。
前回よりも治療後のスッキリした感じがあるとのことだった。
3診目
頚肩の痛み、凝りの感覚はほとんどなくなった。睡眠も良くなってきていて、スムーズに寝れる日が増えてる。
耳は前回からの変化は無く、低音が聞こえない。
食欲がいまいち変化ができていなく、3食何とか食べている状況。
治療
基本は同様に行い、プラスで胃腸の調節をするのに足のツボを使用した。
治療後、前回までのように大きな変化は無いが気分は良くなった気がするとのことだった。
4診目
頚肩の硬さは消失していた。低温は聴こえずらいが少しずつ聞こえるようになってきているかも。高い音の耳鳴りがでてきた。
食欲が戻ってきて、食べたいものを食べれてる。
治療
前回と同様に行った。
治療後、身体が温かくなる感じが今回はあるとのことだった。
5診目
耳鳴りが気になるときが少なくなってきている。低音は聴こえずらい。
睡眠もできるひがほとんどになってきていて、時間も多く取れている。
食欲は回復してきていて、料理もできるようになってきた。
治療
前回と同様に行った
治療後は身体が軽くなった感じがするくらいの変化だった。
6診目
病院で聴力検査(オージオグラム)をしたら低音も良くなっていて聴力が回復していた。
高音域から低音域まで聞こえるように回復した。
耳鳴りはまだあるが、気になるときは徐々に減ってきている。
自律神経の症状はほとんどない。
治療
前回と同様に行った。
まだ、耳鳴りが残っているのでこれからも症状・お身体の状況を診ていきながら治療をすすめていく。
今回の症例の場合、症状が多いので全てをはじめから治療せずに優先順位を患者さんと決めて治療していった。
自律神経の治療は、症状に対して必要なツボを選び治療し改善がみられた。
難聴に対しては、耳に血液を送るツボを使用するとともに、頚肩の筋肉の緩和をし耳に血液が届けられるようにしたことにより改善がみられた。
突発性難聴の場合、早期の治療が重要になるので発症した場合は早めの治療を勧めます。
主に使用したツボ:ダンチュウ、天井、養老、曲泉、陽陵泉、内合陽、失眠
※施術の効果は個人差があります。