お悩み・自覚症状
多汗:20年くらい前から。下着は2枚くらい持ち歩いていないといけないくらい。
そんなに緊張してないのに人前に出てテンションが上がる時とかも汗が多く出てくる。
夏とか冬はそんなに関係なく、冬は少し治るが汗はかく。
入眠前にかっと熱くなる感じがして、やっと寝れたと思うと汗で起きる。
元々筋トレとかしていたけど1年前くらいに転職をしてそこからできていない。10キロ太ってしまった。
糖尿の家系でそろそろやばいなと3週間前くらいから木場公園を1時間週に2〜3回歩くようにしている。
仕事は会社に対するコンサルをしていて3ヶ月ごとくらいでプロジェクトというか関わる人が変わる。
ストレスはそれなりにある。
乾燥肌はここ2〜3年奥さんに言われて気づいた。
(40代 男性)
施術内容と経過
【初診】
肌が確かに乾燥していて、無意識にかいてしまった跡ができてしまっていたり、お腹が硬く、体の緊張状態が伝わってきた。
汗の症状によって睡眠の質が落ちてしまっていたり、ストレスによって内臓の疲労も考えられました。
鑑別としては腎陰虚に近いとみて、治療も腎を補う治療をメインに、肌の代謝を上げるために散鍼を施術に取り入れてしていきました。
【2診目】
1回目の治療後、汗が少し引いたり、乾燥して痒みが出てくるのが少しおさまったとのことでした。
肌の状態も初回に触った時ほど乾燥感はなく、傷跡も茶色っぽくなっていました。
皮膚や汗の状態が良くなったことで胃腸の調子や腰の痛みに気づくようになったとのことで、胃腸や腰に対しての刺激も少しだけ増やし治療をしました。
【3診目】
臀部痛かったのがだいぶ改善されて今度は首が、気になるようになったとのこと。
肌のうるおい、水分量が変わってきている、サンシンされていても潤っているきがするとのこと。
奥様とスキンケアのためのお買い物をされたりと保湿への意識も高くなってきていました。
【4診目】
少し腰や首が気になるがといったところ、皮膚や汗は安定してきていているがどちらかというとストレス状態が続いているとお話いただいたので自律神経を整えていく治療をしていきました。
【考察・まとめ】
東洋医学的な観点で皮膚や汗の症状を鑑別し、その状態にあった治療、養生を提案することができたため、思っていたよりも早く鍼灸の効果を出すことができたと思います。
散鍼で皮膚刺激を入れて代謝を促すこと、水分を増やしていただき、熱を冷やす力を補ったことが良かったと思います。
引き続き、体のメンテナンスをしながら移り変わる体質に合わせて施術していきたいと思います。
【よく使ったつぼ】
太渓、中極、腎兪、心兪、右尺択、右腰眼、右二ノ殿
※施術の効果は個人差があります。