お悩み・自覚症状
30代で肺結核の治療後に機能性ディスペプシアが発症し 10年間胃もたれや食欲低下、下痢、膨満感、ゲップなどの症状が月に4~10回起こり困っていました。
特に朝食後や過食の翌日に悪化し、少量しか食べられない状況です。その他にも、肩の凝りや入眠困難、中途覚醒、喉の渇きも伴います。
この症状があり2回程友人との、日帰りバスツアーをキャンセルしてしまっている。行けるようになりたいとご来院されました。
(60代 女性)
施術内容と経過
初診
問診時にお話をお伺いし、10年間悩まされ食事面やプライベート面でも制限されていることが多いと分かりました。症状を聞いていく中で、機能性ディスペプシア以外にも肩凝りや睡眠の問題も抱えていることが分かりました。
胃もたれのような症状が起こり、気分も下がってしまっていることを問題に抱えていた。
この症状を治し日帰りバスツアーを友人と行けるようになりたいと治療をスタートしました。。
検査腹診をしていくと全体的に硬さを感じました。その中でも特にみぞおちと季肋部に硬さがありました。
呼吸の浅さを感じました。治療仰向けで腹診をもとに腕と膝周りのツボに鍼をした。座位で首かたの治療をして初診は終了。
セルフケアをお伝えし、次回は近い日で見ていくことをお伝えした。
・2診目前回の治療後調子が良い。
治療は前回と同様で、刺激量を少しあげ施術を行ないました。
・3〜5診目症状の出る回数が減少してきている。首肩はまだ凝りを感じていた。
・6〜7診目食欲はほとんど回復している。他の症状も感じることは少なくなってきていて、朝の朝食後に胃もたれ感を時に感じるくらい。治療は仰向けの治療、背中の治療を入れていき、お腹と背中の緊張をとる治療をしました。
その後も症状をより良くする為、メンテナンスとして治療を続けています。
考察:今回の症例は、10年以上にわたりお腹の不調を抱えており、この不調はお腹、首、肩、背中の緊張から生じていると考えられます。体の緊張は脊柱の動きを悪化させたり、冷えを促進したりするため、患者自身が気づかないうちに体にストレスがかかり、その結果として胃腸の不調が長期化していた可能性が高いです。
そのため、治療ではお腹だけでなく、首や肩、背中への施術も行うことで、全身の緊張を緩和し、治療を順調に進めることができたと考えます。また、セルフケアとして足を冷やさないように足湯やレッグウォーマーを推奨したことも、症状の改善に寄与したと感じています。
主に使用したツボ:足三里 外関 気海 中脘 Th3(3)Th4(3)
※施術の効果は個人差があります。
※施術の効果は個人差があります。