お悩み・自覚症状
手先や足先のしもやけに悩みご来院。
毎年冬の時期になるとしもやけになりやすいが今年はさらに手だけでなく足先にも出てきたため、何かないかと思い、鍼灸を見つけたとのこと。
手先の関節と足の関節にところどころ赤みと腫れがある。
冷たすぎて痛みを感じるほど。
(20代 女性)
施術内容と経過
【初診】
手先や足先を見せてもらうと確かに全部の指先ではないがところどころ赤みと腫れがありました。
また仙骨周りや胸椎を見た時にむくみや緊張が見られたのでここがもしかすると末端を冷やしてしまっている原因ではないかと考え治療をしていきました。
【2診目】
冷たさや痛みはまだあるが、腫れは引いてきているのと寝つきが良かったとのこと。
仙骨のツボを使うと足元がぽかぽかするとおっしゃっていました。
白湯と呼吸法をお伝えしお家でやってもらうようにしました。
【3診目】
しもやけの腫れは落ち着き、今度は赤切れっぽくなってきているとのこと。
変化を感じていらっしゃいました。
ただ、寝つきがここ最近良くないとのことだったので睡眠の質にもアプローチするように施術をしていきました。
【4〜6診目】
症状が戻ることなく、少しずつ変化し続けている。
6診目では冷たくて痛いというのがだいぶ減ってきているとのこと、先日大寒波と言われる日もあったがそんなに気にならなかったとのこと。
赤切れに対しては皮膚科で前にもらった塗り薬を使いながらよくなってきているとのこと。
もう少し経過観察が必要と見ているので1週間〜10日くらいの間隔でお越しいただいています。
【考察・まとめ】
しもやけはあまりわかっていないことも多いですが、血管やリンパの鬱血と見られることも多く、東洋医学的にいうと瘀血の状態に近いと考えます。交通状態に例えると赤信号が長時間続いて道路にずっと車が渋滞しているような状態なのでそこを通りやすいようにお灸や、末端に関係するツボを用いて治療を進めていることがいい方向に進んでいると思います。また皮膚科でもらっている塗り薬とも一緒に並行していることで皮膚の状態もかなり良くなってきていると感じるので西洋医学と東洋医学の共生が患者さんの治療の効果を高めることにも繋がっていると確信できる症例でもありました。
【よく使ったつぼ】
胸椎の際、次髎、湧泉、六谷
※施術の効果は個人差があります。