お悩み・自覚症状
症例者は右手の親指・人差し指・中指にばね指の症状を訴えていた。症状は約1年前から徐々に現れ、現在では指を動かすと特に強い痛みを感じる状態であった。特にゴルフが趣味であったが、痛みのためにプレーができなくなっていた。整形外科を受診し、痛み止めの処方やリハビリを勧められたものの、症状の改善が見られなかった。また、肩こりもひどく、関連が疑われた。
(60代 男性)
施術内容と経過
初診時の触診および動作確認において、ばね指の典型的な動きが見られたため、脊椎周囲のツボに鍼を行った。初回の施術後すぐに指の動きが改善され、ばね様の動きが軽減した。しかし、最初の1カ月は症状が戻りやすく、痛みも再燃していた。施術を継続する中で、5回目以降から痛みが軽減し、日常生活においても支障が少なくなった。約3カ月後にはゴルフを再開できるまでに回復した。
まとめ
指のばね様の動きや痛みが強く、日常生活や趣味に支障をきたしていた症例であった。脊椎のツボへの鍼施術により、指の動きが改善され、継続的な施術によって痛みの軽減も得られた。当初は症状の戻りがあったが、5回目以降から安定して改善し、約3カ月でゴルフを再開できるまでになった。本症例では、指の症状だけでなく、肩こりを含む全身の状態も考慮しながら施術を行ったことが、改善につながったと考えられる。
※施術の効果は個人差があります。