
こんにちは!鍼灸院ひなたの島津です!
前回のブログに続き、中医学のことについて書いていきます。
今回は「心」について書いていきます。
心の役割:血液と精神を司る
東洋医学では、「心」は単に心臓のことを指すのではなく、血液の循環や精神活動を統括する重要な役割を担っています。
- 血液を巡らせる力(主血) 心臓がポンプのように血液を送り出すことで、体全体に栄養や酸素が行き渡ります。この働きが乱れると、動悸や不整脈が起こりやすくなります。
- 精神を安定させる力(神志) 私たちの意識や感情、思考をコントロールする役割もあります。この働きが乱れると、不眠や健忘、慢性的な疲れを感じることがあります。
心の不調サインを見逃さないで
心の働きが低下すると、以下のような症状が出やすくなります。
- 心気虚(しんききょ):心のエネルギー不足
- 動悸、息切れ、疲れやすさ、めまい
- 改善のポイント:休息をしっかりとり、体を温める食事を心がける
- 心陰虚(しんいんきょ):心の潤い不足
- ほてり、寝汗、乾燥、不眠
- 改善のポイント:苦味のある食材(緑茶、ゴーヤなど)を適度に摂る、リラックス時間を作る
- 心火亢盛(しんかこうせい):心の熱がこもる状態
- イライラ、不眠、赤ら顔、口内炎
- 改善のポイント:深呼吸を意識する、辛いもの・脂っこいものを控える
日常でできる「心」のケア
1. 深い呼吸を意識する 呼吸は心の働きを整える基本です。ゆっくり深く息を吐くことで、自律神経が安定し、心の熱を鎮めることができます。
2. 苦味のある食材を取り入れる 東洋医学では、適度な苦味が心の熱を冷ますと考えられています。ゴーヤ、緑茶、セロリなどを食事に取り入れてみましょう。
3. 睡眠の質を高める 心の不調は不眠に直結します。寝る前にスマホを見ない、ぬるめのお風呂にゆっくり入るなど、リラックスできる習慣を作りましょう。
4. 楽しむ時間を作る 「喜び」は心のエネルギーを高めます。好きな音楽を聴いたり、自然の中を歩いたりする時間を意識的に作りましょう。
まとめ
心の健康は、身体と精神のバランスを取るうえでとても重要です。日々の生活の中で「自分の心の状態を観察すること」を意識してみましょう。ちょっとした不調を感じたら、食事や生活習慣を見直し、それでも改善しない場合は、ぜひご相談ください😌
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!😆