お悩み・自覚症状
機能性ディスペプシアによる慢性的な気持ち悪さに悩まされ、特に夕方から夜にかけて症状が悪化する 状態が続いていました。食欲はあるものの食べたいと思えず、食事が思うように取れないため、ウィダーなどの流動食で補うことが多い状況でした。
(30代 女性)
施術内容と経過
・初診
2023年8月に第一子を出産し、地元が福島のため育児を一人で担うことが多く、夜間の授乳や泣き止ませなどによる睡眠不足が続いていました。育児の負担と疲労の蓄積が胃腸の不調に影響している可能性が高いと考えられます。
検査
腹診:お臍周りに硬さ
触診:頭熱足寒 首や肩、背中硬さ
治療
胃腸の機能調整や緊張を緩める、睡眠の質向上を目的にを目的に脚、腕、お腹のツボを使用
〈治療後の変化〉
お腹の張り感が軽減し、少し楽になった。
・2診目
まだご飯は食べれないが、お腹のスッキリ感がある
〈治療〉
前回の施術を継続しつつ、さらに背中を緩め自律神経にアプローチをかけました。
〈治療後の変化〉
今回もまたスッキリ感が出た
3診目
ご飯の量は少ないが少しずつ食べれるようになってきた
〈治療〉
前回と同様の治療をしました。
〈治療後の変化〉
お腹が緩み身体が軽い感覚があった
4診目
調子が良く家族で外食に行った、食べれたと喜ばれていました。ご来院されたタイミングが月経時で、調子が少し悪くなってしまった。
〈治療〉
前回と同様とよりお腹を緩めるツボを追加しました。
〈治療後の変化〉
お腹全体の張りが取れ楽になった
まだ症状に波があるため、家族で外食に行った時に食べれるように通いメンテナンスをしております。
考察 : 産後の育児負担によるストレスや睡眠の質の低下が影響している可能性が高い。
また、一人で育児をしていたことによる心身の疲労、胃腸機能の低下、姿勢の崩れ が重なり、胃の不快感や食欲不振につながっていたと考えられる。
施術では、胃腸の働きを整えつつ、自律神経を調整すること を重視し、継続的な治療によって症状の改善が見られた。
主に使用したツボ
足三里 外関 気海 中脘 ジョウコキョ 合谷 背部硬穴
※施術の効果は個人差があります。