
― もう、ひとりで我慢しなくて大丈夫です ―
◆ ある患者さんの声から
「足の裏がビリビリして、歩くたびにズキズキするんです。
でも病院では“しばらく様子を見ましょう”って言われただけで…」
これは実際に、鍼灸院ひなたにいらした方の言葉です。
いま、こういった**“はっきり原因が分からない痺れ”**で悩んでいる方がとても多くなっています。
◆ 坐骨神経痛とは? “神経の道”に起きるトラブル
お尻から脚にかけてズキンと響く痛みや、電気が走るような痺れ。
医学的には「坐骨神経痛」と呼ばれる症状の一種です。
整形外科では「ヘルニア」「脊柱管狭窄症」といった診断がつくこともありますが、
多くの方が「原因不明」と言われて、湿布と経過観察だけで終わってしまいます。
でも、それだけで本当に回復するでしょうか?
◆ 鍼灸師として見えてきた“神経そのもの”へのアプローチ
私はこれまで、
- 「10年以上続く痺れ」
- 「痛み止めを飲んでも変わらなかった神経痛」
- 「手術以外の方法を探していた方」
など、さまざまな神経症状に向き合ってきました。
その中で確信していることがあります。
それは、「神経そのものが冷えて、代謝が落ちている」状態では、回復が難しいということです。
◆ なぜ鍼灸が効くのか? 〜科学が語る鍼の力〜
実は、鍼灸の効果については近年の研究でも明らかになりつつあります。
◎ 例えば…
- 神経の血流を改善することで、酸素や栄養を届ける
- 筋肉の緊張を緩めて、神経への圧迫を取り除く
- 自律神経を整えて、神経の過敏性を鎮める
- 炎症を抑える内因性オピオイドや抗炎症分子を誘導する
実際に、2023年のメタアナリシスでは、
坐骨神経痛の症状改善・痛みの軽減・副作用の少なさが報告され、
「薬物療法の代替としても有望」とされています。
◆ 鍼灸院ひなたの施術が届くところ
「坐骨神経痛」と一言でいっても、症状の出方や背景は人それぞれ。
ひなたでは、あなたの体が発している“本当のサイン”を丁寧に読み取りながら、
以下のような施術を行っています。
● 腰・骨盤・お尻の深層筋へのアプローチ
神経を締めつけている原因として多いのが、
腰椎(L2〜L5)周辺の脊際の過緊張。
ここがこわばると、坐骨神経の通り道に慢性的な圧がかかり、
痺れやズキズキした痛みが出やすくなります。
まずは脊際の筋肉をゆるめることで、神経の通りを広げていきます。
● 坐骨神経の走行に沿ったツボ刺激
環跳・殷門・委中など、坐骨神経のラインにあるツボを的確に捉えて、
神経そのものの血流と代謝を上げるアプローチを行います。
● 自律神経の調整と全身の安定化
神経痛は、ストレスや睡眠の乱れ、自律神経の不調も大きく関与しています。
手足のツボや背中の経穴を使いながら、
全身の巡りと神経の興奮バランスを整えていきます。
◆ 「手足のツボ」から始まる安心
鍼灸といっても、いきなり神経に鍼を打つことはありません。
初期は手足のツボを中心に、
少しずつ体をゆるめていくところから始めます。
そして、状態が安定してから“神経そのもの”にアプローチ。
しっかり経過を見ながら、段階的に施術を行います。
◆ 回復のカギは、「神経が再生できる環境をつくること」
人の神経は、年齢に関係なく、
回復する力を持っています。
ただし、それには「血流」「温度」「代謝」「リズム」が必要です。
鍼灸は、まさにその“再生の土壌”をつくる医療。
神経の声に耳をすませ、
その人に合った回復のスピードを尊重しながら、
確かな手応えを届けていきます。
◆ 最後に ―「もうひとりじゃない」と思える場所でありたい
坐骨神経痛は、
周囲からは見えにくく、
「気のせいじゃない?」と軽く扱われてしまうこともある症状です。
でも、あなたの感じているその“ピリピリ”や“ズキズキ”には、
ちゃんと理由があって、対処できる方法もあります。
どうか、ひとりで抱え込まないでください。
私たちは、あなたの回復力を信じて伴走する鍼灸院です。
痛みのない日常を、もう一度取り戻しましょう。