お悩み・自覚症状

1ヶ月前に聞こえづらさや、詰まり、耳鳴りを感じ病院にいった際に左耳の突発性難聴を診断される。
入院しての治療を試みるも大きな変化はなく退院。退院後も投薬治療を続けている。
聞こえづらさよりも耳鳴りが日常的に 1番のストレスになっている。ザーという音がずっとなっている状態。
元々首肩こりや、背中の張りは感じていた。

(30代 女性)

施術内容と経過

<初診>
問診時にお身体と生活の状況を詳しくお聞きした。
聴力の低下よりも今は耳鳴りがストレスになっている。特にきっかけとなることはないということだった。
お仕事や日常的なストレスも少なく、身体や耳の負担も感じていなく自分でもなんでなったのかわからない状況。
元々、首肩や背中が張りやすいことがあり、足の冷えや目の疲れを感じやすいことがわかり、熱のバランスが関係していることを考察した。
・検査
首肩の動きでの痛みはないが可動域の制限を確認。
左エイフウの圧痛を確認。

腹診では季肋部の張りを感じた。また、お腹全体に張りがあった。
・治療
腹診から仰向けの治療から入り、お腹の緊張を緩めていった。その際に腹診をもとにてのツボと、膝のツボを使用した。
その後、座位での治療で首、耳周りの動きと反応をみて手のツボ、熱を下すことを意図し背中のツボを使用し初診は終了。
治療後にお腹と首の動きに変化がでて、エイフウの圧痛は軽減した。
耳だけでなく体全体をよくしていく必要があることと、耳以外の部分の変化を見ていくことが必要だとお伝えした。
突発性難聴の場合早期の治療が必要になるため、はじめの4週は週に2回診ていくことを説明した。

<2診目>
前回の治療から耳鳴りに変化があり、キーンとザーが混ざっている。
まだ耳鳴りで寝れない日があった。
治療は前回の治療とうつ伏せで背中の治療をした。その際に背中を緩める足のツボを使用した。
前回より、首の動きは良い状態をキープしていた。

<3診目>
耳鳴りはまだしているが、夜ひどくて慣れないことは無くなった。
ドラヤーや機械の音で耳鳴りが大きくなってくることがわかったとのこと。
少し肩周りの力が抜けてスッとしてきた感覚がある。
治療は前回同様に行った。

<4診目>
耳鳴りが少し落ち着いてきたかも!夜も寝れない日は無くなった。
混ざっている感じもなく、ザーという音が残っている。
低い音はまだ聞こえづらい。
オージグラム(聴力検査)の結果も高音、低音ともに上がってきている。
治療はあを向けの治療と、お仕事の関係もあり首の緊張が強かったので耳周りと首の治療を座位で行った。

<5〜8診目>
耳鳴りの波が出てきた。調子がいい日はほとんど感じないくらいになっているが、悪い日は大きく感じる。
閉塞感も耳鳴りと共に波がある。そのせいか聞こえも日によって全然違う。
治療は同様に行い、頚椎の反応を見て踵のツボも使用していった。

<8〜12診目>
耳鳴りと閉塞感の波も落ち着いてきている。検査結果も良くなっているが低音の聞こえづらさはまだ感じている状態。
少し音が反響する感覚があったが、今は感じていない。
治療は頭のツボを使用して首周りの硬さをとる治療をしていった。他は同様に行っていった。
安定期に入り、変化も出ずらくなっていくことをお伝えした。
これからの治療は辛抱が必要になってくるが、 1回 1回の治療の体の変化に目を向けることをお伝えした。

<12〜17診目>
耳鳴りも落ち着いていて、検査結果もだいぶ良くなっていて低い音も拾えるようになってきている。
まだ調子の悪い日と良い日の目見は感じてるが、その波がだいぶ小さくなってきた。
耳鳴りは奥の方で小さくジーとする感じを静かなところだと感じる。日常的には感じていない。
身体の変化として、エイフウの圧痛がなくなってきているのを確認した。
治療は脊柱の反応をみながら手のツボと踵のツボを使用していった。

<17〜20診目>
耳鳴りはほとんど感じないが月に1〜3回感じる日がある。
低い音はだいぶ聞こえていて、検査結果も良くなっている。
胃腸の不調が出てきているとのことだったので、治療も腹診をもとに腕や足のツボを使用した。
他は同様に治療をしていった。

<21〜24診目>
自分自身の聞こえ方もよく、検査結果も高音も低音も正常値に戻った!
月に1〜3回くる不調も感じることなく生活できている。
治療は首や耳周りのケアをしながら背中の治療をして不調に戻らないようにしていく。

その後もメンテナンスとして月に1度治療をしている。

考察:今回のような症例の場合は、ストレスを感じていなく疲れや疲労感もないとのことだった。お仕事がデスクワークというのもあり、首や背中が張りやすくなっていた。実際にみていっても、耳周りや、首と背中の緊張は強かった。そのことから、身体にストレスがかかった状態や耳への血液が行きづらい状態が続いての発症を考察して治療をしていた。なので、耳の局所的な治療のみでなく、体全体の治療をしていきたい緊張をとっていった。
その結果、全体的な血流や流れが良くなり耳への血流が良くなったことが考えられる。
突発性難聴の治療は早期の対応が必要になるのと、長期の治療が考えられることがある。患者さんのお身体のケアだけでなく、不安や心配が大きいことがあるのでメンタルのケアをしていくことや納得いく説明をしていくことが必要になる。

主に使用したツボ:養老、僕参、合谷、曲泉

※施術の効果は個人差があります。

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(M.Kさま)