お悩み・自覚症状
2週間前からみぞおち周辺に痛みがあり、食欲も低下している。
病院では機能性ディスペプシアと診断されて、お薬を処方してもらったが変わるず。
以前は胃腸の不調を感じることは少なく、特にストレスもなく自分でも原因がわからない。
食事は取れているが以前よりも量は少なく、食欲が湧かない。
みぞおち部の痛みがあり、朝起きてから常に痛みを感じるが睡眠はなんとかできている状況。
少しでも良くしたいという気持ちで鍼灸院に来院した。
(50代 女性)
施術内容と経過
・初診
問診時に今の状況と、問題になっていることなどを聞いていった。
症状を聞いていく中で、慢性的な首肩こりがあることがわかった。運動習慣があり、本人はそこまで気にしていなかったが凝りは感じているとのことだった。
1番はお腹の痛みと食欲が低下していて、気分も下がってしまっていることを問題に抱えていた。
検査
腹診をしていくとみぞおちと季肋部に硬さを感じた。特に左の季肋部に硬さと圧痛を感じた。
首肩も動きの制限はないものの、筋肉の緊張を確認した。
治療
仰向けで腹診をもとに腕と膝周りのツボに鍼をした。
座位で首かたの治療をして初診は終了。
セルフケアをお伝えした次回は近い日で見ていくことをお伝えした。
・2診目
前回の治療後少し食欲がある。お腹の痛みはあるが小さくなってきているとのことだった。
治療は前回と同様に行なった。
・3〜5診目
お腹の痛みが減少してきている。食欲はだいぶ回復していて8割くらいに戻ってきた。
首肩はまだ凝りを感じていた。
・6〜10診目
食欲はほとんど回復していて、好きなお酒も飲めるようになってきている。
お腹の痛みも感じることは少なくなってきていて、朝の寝起きやふとした時に感じるくらい。
治療は仰向けの治療と際の治療以外に背中の治療を入れていき、背中の緊張をとる治療をした。
・11診目
お腹の張りを感じることはなく、食欲は元通りになり食事もお酒も楽しめている。
腹診をしていても硬さを感じることや圧痛はなくなっている、
首肩の硬さはまだあるが軽くなっているとのことだった。
12診目以降も首肩の状態とお腹の状態を診てメンテナンスとしての治療を続けている。
考察:今回の症例はお腹の不調を以前から感じることはなかったことや、ストレスを感じていなかったことから首肩や背中の緊張からくるものとして考えた。体の緊張は脊柱の動きを悪くしたり、また冷えを促進することからも気づかないうちに体にストレスがかかっていて胃腸の不調として出てきたことが考えられた。
なので、お腹だけでなく首肩や背中の治療をしたことにより順調に治療を進めれたと思う。
また、セルフケアとして足を冷やさないように足湯などをお願いしていたことも良かったと感じた。
主に使用したツボ:曲泉 合谷 陽陵泉 Th4(3)
※施術の効果は個人差があります。
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