お悩み・自覚症状
幼い頃から胃腸が弱く、逆流性食道炎、過敏性腸症候群を繰り返している。
今は特に胸焼け、ゲップ、食欲不振、下痢に悩まされている。
時々食後に頭痛がくることも気になっている。
体の不調があるため今は休職している。移動や会議になると特に緊張や不安があり、腹痛と下痢の症状が出る。
食事も1日の中で1食くらいしか食べれず、その1食も量としては1人前以下になっている。
そのため体重も下がってしまい、エネルギーも出ないことを感じている。
(20代 男性)
施術内容と経過
・初診
問診時に今現在の状況と、以前までの経過などを詳しく聞いていった。
検査
首肩、背中、お腹に緊張を確認した。
お腹をみていくと全体に緊張があり、圧痛も確認した。
治療
腹診をもとに頭や足のツボを使用していった。
その後、座位で首肩の治療を背中のツボを使用して終了。
治療後、お腹の圧痛はあるが緊張(硬さ)が少し軽減したのを確認。
首肩の緊張が減少して軽くなった感じがあるとのことだった。
・2診目
前回の治療から3日後でみていった。
治療した日から体が軽くなった感覚があり、お腹の症状は少し減少した感覚があるとのことだった。
治療は前回と同様に行い、最後にうつ伏せで背中の治療をしていった。
治療後は体が軽くなり、手足があったかくなる感覚があるとのことだった。
・3診目
前回からは1週間あけてみていった。
前回から食事のとるものなどを意識している。それもあり、気持ち悪さや、腹痛なく生活できるようになった。
お腹の緊張も少し良くなっていることを確認した。
治療は前回と同様に行なった。
・4診目
食欲がもどってきていて、食事をしたいと思うようになってきた。しかし、食事をするとすぐにお腹いっぱいになってしまい、5割くらいしか食べることはできない。
手足の冷えは少し良くなったが、まだ冷えが残る。
治療は前回と同様に行なった。
・5診目
体は少しずつ良くなっていることを実感していて、今まで休職していたが復職をしていこうと思うと話していた。
食欲は戻ってきて、気持ち悪さも感じる時は少ない。
治療は同様に行なった。
・6診目
復職が近づき緊張や不安もあるせいか、症状が戻ってきた。
食欲も下がっていて、1日2食摂っていたが1日1食になってしまった。胸焼けややゲップも良くなってきていたが戻ってきてしまっている。
治療は腹診をもとに反応をみて行い、背中の治療中に緊張を和らげるためにお灸をしていった。
治療後、体全体的に良くなっている感じがしているとのことだったが前回は近い日でみていくことをお伝えした。
・7診目
全体的に調子が良く、復職しても問題なく過ごせるようになっている。
外食はしないようにしているが、家や1人で食事をする分には食事をすることができる。
胸焼けや気持ち悪さ、ゲップもなく生活ができている。
治療は前回と同様に行なった。
・8〜11診目
逆流を少し感じるが他の症状はなく過ごせている。
お腹の緊張も初めの方に比べればだいぶ良くなり、圧痛は全体的にあったのがポイントに限られてきていった。
首肩の緊張もなく、肩に力が入らずに生活できているとのことだった。
治療は逆流に対して膝周りのツボを使用して行なっていった。
・12診目
逆流も治っていて、食事も以前と同じ量を食べれるようになっている。
足の冷えを感じることなく、体が軽いのがキープできているとのことだった。
治療は同様に行なった。
その後も間隔をあけながらメンテナンスとして治療をしていった。
考察:以前から続いていた逆流性食道炎とIBS(過敏性腸症候群)が、仕事や引越しのストレスから悪化したことを考察して治療した。
体全体の緊張が強く、手足の冷えもあり、腹診を中心として首肩周り、背中の緊張を緩和していく治療を行なった。
また患者さん自身の自信と自分の力で治していくことをわかってもらうためにセルフケアをしてもらうことや、食事に気をつけることもやってもらった。結果として順調に症状の緩和をすることができた。
主にし使用したツボ:曲泉 百会 足三里 中髎
※施術の効果は個人差があります。