
こんにちは!鍼灸院ひなたの島津です!
最近、私は「活法(かっぽう)」という技術を学んでいます。
活法とは、「人を活かす方法」という意味を持つ、日本に古くから伝わる医術です。もともとは武術の裏技として、戦場で負傷した兵士を助けるために使われていたものですが、時代とともに形を変え、今では整体や手技療法のルーツの一つとして受け継がれています。
その技術の特徴は、痛みをすばやくやわらげたり、体のバランスを整えて自然治癒力を引き出したりと、まさに“即効性”と“回復力”を重視したものです。
しかし、私がこの活法から学んでいるのは、それだけではありません。
活法は「人を活かす」ための技術であると同時に、「人とどう関わるか」を教えてくれる知恵でもあると感じています。
施術の中で大切なのは、どの筋肉をどう動かすかだけではなく、
「どんな距離感で触れるか」
「どのタイミングで手を当てるか」
そういった“間合い”や“触れ方”が、相手の心身に大きな影響を与えることがあります。
相手に近づきすぎず、遠ざかりすぎず。
相手のペースや気持ちを尊重しながら、自分の思いもそっと伝えていく。
そうした関係性こそが、人を元気にし、人との信頼を育んでいくのだと、活法の学びを通して改めて実感しています。
この考え方のように、無理に働きかけるのではなく、
その人が自ら整おうとする力を信じて、寄り添いながら支えていく。
そんな“活かす関わり方”を大切に、これからも臨床をしていきます!
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました🙇♂️