
なんだかイライラする。
些細なことで、つい声を荒げてしまう。
あとから自己嫌悪に襲われて、「自分って性格悪いのかな…」なんて思ってしまう。
そうやって、自分を責めてしまっていませんか?
イライラって実は「性格」だけの問題じゃありません。
身体が出している“心のサイン”かもしれません。
今日は、鍼灸の現場から見える「イライラの正体」について、少しお話させてください。
■ イライラの裏にある“からだ”の声
「短気」「怒りっぽい」と思われがちな人でも、
よくよく身体の声を聴いてみると――
・寝ても疲れが取れない
・肩や首がいつも張っている
・食欲がない、もしくは食べすぎてしまう
・呼吸が浅くて、ため息が増えている
そんな状態が積み重なっていることが、本当に多いです。
つまり、イライラは「気の巡りの滞り」や「交感神経の過緊張」からくる、からだの叫び。
頭では冷静でいたいと思っていても、自律神経が乱れていると、
まるで自分の感情じゃないように、カーッと湧き上がってきてしまうこともあるんです。
■ 鍼灸は「性格」ではなく「状態」にアプローチする
私たちの鍼灸院では、「気になる性格」に対しても、
性格そのものではなく「その時の身体の状態」を丁寧に見ています。
例えば――
- 呼吸が浅く、横隔膜が固くなっている
- 肋骨やみぞおち周辺に詰まりがある
- 仙骨周りが冷えて、眠りが浅い
- ふくらはぎが緊張して、頭に熱がこもっている
こうした状態があると、感情も“身体に縛られる”ように不安定になりやすい。
だからこそ、まずは身体を整えること。
その結果として、「怒りっぽさが落ち着いた」「感情に振り回されなくなった」
そんな変化を、多くの方が感じてくださっています。
■ 「心を整える鍼灸」
▷ 問診と触診で、内側の緊張を見つける
イライラは“ストレス”という言葉で片づけられがちですが、
その背景には生活の積み重ねや、抱えている役割、未処理の疲れがあります。
「何を頑張りすぎていたのか」
「どんな思いを我慢していたのか」
そんなことを、丁寧に問診・触診しながら読み取っていきます。
▷ “感情は選べる”という前提からはじまる関わり
イライラしたとき、私たちは「怒らされた」と感じがちです。
でも選択理論では、感情も自分が選んでいる行動の一部と捉えます。
とはいえ、選びたくて怒っている人なんて、いません。
「怒るしかなかった」状態――それが、本当の課題です。
私たちはまず、問診でこう問いかけていきます。
- 本当はどうしたかったんだろう?
- どこに、無力感や寂しさを感じていたんだろう?
- どんな人との関係にズレが生まれていたんだろう?
その人の「本当に大切にしたい価値や人」を見つめ直す中で、
“怒り”の奥にある願いや不安、そして自分らしさが浮かび上がってきます。
▷ 身体から、自己コントロール感を取り戻す
怒りや不安に飲み込まれているとき、
人は「自分で自分をコントロールできていない」という感覚に陥っています。
だからこそ鍼灸では、“呼吸が戻る”“血が巡る”という体験を通して、
『今ここにいる』という感覚を取り戻すことを大切にしています。
- 鍼刺激で身体感覚を「今ここ」に引き戻す
- 呼吸の深さを回復させ、副交感神経を優位にする
- 体温や脈の変化から、自分の内側の反応に気づけるようにする
感情は頭の中だけでつくられるものではなく、
身体の感覚・神経・ホルモンと密接にリンクしています。
鍼灸は、選択理論心理学で言う「5つの基本的欲求」が満たされにくくなったときに、
その“土台のズレ”を身体から整え直していく技術でもあるのです。
■ 最後に 〜あなたの心にも“ひなた”を〜
イライラする自分を責めないでください。
その奥には、ずっと頑張ってきた自分がいます。
ちゃんと耐えてきた証が、“怒り”という形で表に出てきているだけなんです。
鍼灸は、その頑張りにそっと寄り添い、
力を抜くきっかけになれる施術です。
もしあなたが、
「どうしてこんなにイライラしてしまうんだろう」
「もっと穏やかに過ごしたいのに」
そう思っているのなら、いつでもご相談ください。
いつでもお力になります。
お読みいただきありがとうございました
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自律神経失調症の
症例報告
学業と仕事による腰痛と耳の詰まる感じがした症例
ここ1年くらい耳の違和感を感じるときがあり、放置していたがここ最近ずっと続いていて休んでも良くならない。 腰痛の方は慢性的ではあるが、資格の勉強を始め座っている時間が長くなり痛む頻度と痛みが強くなって