
「人より寒がりかもしれない」
「手足が冷えて眠れない」
「お腹や腰がいつも冷たい」
そんなふうに感じていても、
「体質だから仕方ない」とあきらめていませんか?
冷えは、ただ不快なだけではなく、身体の深部の機能低下や慢性症状の土台になることもあります。
この記事では、冷え症に対する鍼灸の効果を、臨床と最新の研究データの両面からわかりやすくご紹介します。
あなたの冷えに、もう少しやさしい解決策があるかもしれません。
冷え症とは? ― 体の悲鳴を“クセ”にしない
冷え症は、医学的には明確な診断名がないこともあり、見過ごされやすい症状です。
しかし実際には、女性の約8割が冷えを自覚しており、「ただの体質」で済まされない深刻な悩みになっていることも少なくありません。
冷えのタイプには次のようなものがあります:
- 末端型(手足だけ冷える)
- 内臓型(お腹や腰、下腹部が冷たい)
- 全身型(体全体が冷えて代謝が落ちる)
- 感覚型(周囲は温かいのに、自分だけ寒く感じる)
特に東洋医学では、「冷え」は血流・自律神経・内臓の働きの乱れと深く関係していると捉えます。
鍼灸が冷え症に効くって本当? ― 最新の研究より
「鍼灸で冷えが改善する」と言われても、ピンとこない方もいるかもしれません。
実は、冷え症に対する鍼灸の効果は、臨床試験でも信頼性のあるデータが出てきています。
🔬 研究①:温鍼が冷えと痛みに有効(2025年・中国)
線維筋痛症に伴う冷感過敏患者38名に温鍼を行った結果、
冷えの感覚・痛み・寒さへの過敏反応が有意に改善したと報告されています。
(Yang et al., 2025/PubMed 40314996)
🔬 研究②:電気鍼と手足の冷え(韓国)
手足の冷え感を訴える女性72名に対し、鍼灸と電気鍼を比較した研究では、
いずれの施術でも冷え感が大きく改善。特に電気鍼にやや優位な効果が見られました。
(Kwak et al., 2024/PMC11559979)
🔬 研究③:冷感覚閾値の改善(国際レビュー)
冷えの感覚に対する鍼灸の効果を調べた17本の研究のうち11本で、
鍼灸により冷たさに対する感受性が改善したことが確認されています。
(PLOS ONE/Jung et al., 2014)
これらの研究からわかるのは、冷えは“感じ方”の問題だけではなく、神経系や血流調整に根ざした身体的現象であるということ。
そして鍼灸はその働きにアプローチできる、という事実です。
鍼灸が冷えに効く理由 ― 3つのメカニズム
① 血流を促す
鍼刺激は毛細血管の拡張と血流増加を促します。
特に腹部・仙骨・ふくらはぎなどの血流改善が、内臓型や末端冷え性に効果的です。
② 自律神経を整える
交感神経が過剰に働くと、末端の血流は低下し、冷えやすくなります。
鍼灸は、副交感神経を優位にすることで**“リラックスして温まる体”**を育てます。
③ 内臓の働きを整える
冷えは「消化器の疲れ」や「腎機能の弱り」とも関係します。
東洋医学では「腎虚=生命力・温める力の低下」と捉え、深部の温めと機能改善を図ります。
よくあるご質問(Q&A)
- Q. どれくらいの頻度で通えばいいですか?
A. 週1回の継続が基本ですが、体質に応じて間隔を調整します。 - Q. 鍼は痛くないですか?
A. 多くの方が「想像より優しい」「心地よく眠れた」とおっしゃいます。 - Q. どれくらいで効果が出ますか?
A. 早い方で1ヶ月以内に変化を実感されますが、慢性的な方には3ヶ月程度を目安にご提案します。
最後に ― 冷えを、ひとりで抱えないで
私たちが鍼灸を通じてお手伝いできるのは、
体の深部の声に耳を澄まし、少しずつ、でも確実に整えていくことです。
冷えがあるというだけで、自律神経は乱れ、免疫力も落ち、疲れやすくなり、気分も不安定になります。
だからこそ「冷えを大切に扱う」ことは、あなたの人生そのものを大切にすることだと、私たちは考えています。
ずっとご不安を抱えたまま、
治療院探しに時間とお金をかけるのは
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自律神経失調症の
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