「今月も、そろそろあの感じがくるかも…」
生理前になると、イライラ、落ち込み、眠れない。自分で自分がコントロールできなくなる感覚。

誰にも言えないけど、毎月のように襲ってくる“生理前の不安定さ”は、日常に静かに深く影を落とします。

PMS(月経前症候群)は、我慢すべきものではありません。
それは「気のせい」ではなく、確かに体が出している**“整えてほしい”というサイン**かもしれません。

この記事では、PMSに悩むあなたに向けて、
鍼灸という優しい選択肢について、最新の研究や臨床の実感をもとに、
わかりやすく、そして寄り添いながらご紹介していきます。


PMSとは?症状の種類と社会的背景

PMS(Premenstrual Syndrome)は、生理の3~10日前から現れる、心と体のさまざまな不調の総称です。
厚生労働省によれば、日本人女性の7〜8割がPMSの何らかの症状を感じているという報告もあります。

身体の症状

  • 腹痛、頭痛、乳房の張り
  • むくみ、食欲増加、便秘や下痢
  • 倦怠感、眠気、肌荒れ など

心の症状

  • イライラ、怒りっぽさ
  • 抑うつ気分、涙もろさ
  • 不安、集中力の低下、孤独感

こうした症状は、日常生活に影響するだけでなく、「仕事にならない」「パートナーや家族に当たってしまう」といった二次的な悩みにもつながります。


PMSに対する鍼灸の効果 ― 研究から見えた可能性

「鍼灸でPMSが改善するなんて本当?」と思われる方もいるかもしれません。
実は、鍼灸の有効性を示す研究が、近年世界中で増えています。

● 研究紹介①:中国のランダム化比較試験(RCT)

PMS症状に対して鍼灸とプラセボ(偽治療)を比較した結果、
イライラ・抑うつ・乳房の張り・腹痛などが有意に改善したという報告があります(Yang et al., 2018)。

● 研究紹介②:韓国のメタアナリシス

韓国の研究チームによる11本の臨床試験の総合解析では、
「鍼灸はPMSの身体症状・精神症状の両方に有効であり、副作用も少ない」と結論づけています(Kim et al., 2020)。

● 日本国内でも支持されるエビデンス

国内では、婦人科や心療内科と連携してPMS治療に鍼灸を取り入れるケースも増えており、
「薬に頼りすぎたくない」「自然に整えたい」というニーズに応える選択肢として注目されています。


鍼灸が働きかけるメカニズム

~なぜPMSに効果があるのか?~

鍼灸の働きは、「症状を抑える」のではなく、「体のバランスを整える」ことにあります。
以下の3つのメカニズムが、PMS改善のカギと考えられています。


① 自律神経の調整

ストレスやホルモンの波により乱れやすい交感神経・副交感神経のバランスを整えます。
これにより、感情の安定・睡眠の改善・頭痛や緊張の緩和が期待されます。


② ホルモン系への間接的作用

鍼灸は視床下部や下垂体の働きを穏やかにサポートし、エストロゲンやプロゲステロンのバランス調整に貢献すると言われています。


③ 血流・内臓機能の改善

特に骨盤内や下腹部への血流改善は、むくみ・腹痛・便秘・冷えなどPMSの身体症状に大きく影響します。

最後に

――あなたのつらさは、体のせいじゃない

PMSに悩む方の多くが、「こんなにしんどいのに、うまく言えない」という孤独を抱えています。
でも、症状はあなたのせいではありません。体が助けを求めているサインなんです。

私たちは、その声を鍼灸という方法で受け取り、そっと寄り添うことができます。
あなたが「こんな自分でもいい」と思えるように。
生理前の時間が、少しでも“怖くない時間”になりますように。

その一歩を、ぜひ私たちに託してください。

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