お悩み・自覚症状

2か月前くらいから食後に胃に残る感じと気持ち悪さ、吐き気があった。病院の方に受診し、機能性ディスペプシアと診断された。その日からお薬を服用していたが効果がなかった。
以前にも1度機能性ディスペプシアになったことがあり、その際はお薬で良くなったため今回も良くなると思っていた。
しかし、飲み始めてから2か月くらいが経過しても効果がでずに吐き気や、食後の胃に残る感じと気持ち悪さが続いた。
食事も食べれない日はおかゆを2口しか食べれない日があり、体重も2か月で3キロ減った。
肩こりや、背中の張っている感じもある。

(20代 女性)

施術内容と経過

1診目
問診を行い、発症から2か月経過していて吐き気、胃に残る感じがあることがわかった。
また、2年前に発症した際は原因がはっきりしていたが今回は本人中で原因がなかった。
話を聞いていくうちに、転職して間もなく上司の移動などがあったなどのストレスが積み重なっていたことが原因になっている可能性があると考察した。
東洋医学的には胃気上逆症の考察をして治療に入った。
治療は仰向けで腹診をし、反応をみて選穴して置鍼。その後うつ伏せの治療をした。
治療後お腹の反応が良くなったのを確認して終了。
次回は5日後で診ていき、セルフケアをお伝えして家でやってもらうことにした。

2診目
前回の治療から調子が良かった。食後の気持ち悪さはあったが吐き気はなかった。当日から空腹時の吐き気や気持ち悪さが出てきた。
前回よりはお腹の反応が良くなっていた。
鍼が苦手なのも考慮して治療をした。治療内容は前回と同様。

3診目
前回と同様に治療

4診目
1度体調を崩してそこから吐き気や、気持ち悪い感じが戻ってきた。体調が戻りよくなってきているが、食後の残る感じと気持ち悪さは今もある。
治療は胃の運動を促すツボを使用していった。

5診目
前回の治療から気持ち悪くなることはなく良くなってきている。
ここ最近頭痛がくることがあり薬を飲むと胃の状態が悪くなることがある。
治療は前回と同様にしつつ、頭痛の治療も加えた。

6診目
食後、空腹時の気持ち悪さや吐き気がない。
腹診の反応がまだあるので治療は同様に続けた。

7診目
だいぶ調子が良く、違和感もない状態になった。

現在も治療は続けており、戻らないようにしていくことや元々あった頭痛・生理痛の治療にも重きをおきながら行っている。

考察
今回の場合、何か大きなストレスがあったわけではないが環境の変化などによるものから自律神経の乱れが生じ機能性ディスペプシアになったことが考えられる。
東洋医学・鍼灸治療の場合は、原因が生活習慣にあることがあると考えがあり、検査での原因が分からないものに対して脈・お腹や身体全体を診ることでお身体の状態を判断し治療することができる。

主に使用したツボ:百会 曲泉 陽陵泉

※施術の効果は個人差があります。

お客様の声

お客さまからいただいたメッセージ
吐き気が治って、体調が良くなった。

(sさま)

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