お悩み・自覚症状

身体が全体的にだるい。特に左肩はいつも重だるい。
起立性障害があり、朝は自律神経が乱れやすく、ひどい時は立てなかったり、体調悪くなる。
吐き気がでてくることもたまにあるとのこと。
薬をいくつか飲んでいるけどその管理も結構ストレスになっているから体質を改善したいとのことで来院されました。

(10代 女性)

施術内容と経過

【初診】
全身のだるさ、朝起きた時に起立性障害で目眩やだるさがつよく、ひどいと立てなかったり吐き気を催すことがあるとのことでした。
体を診させてもらうと、お腹がやや張っていて、足元の冷えも強かったです。
お話しを伺うと生理もピルで安定させているとのことでホルモンバランスも関係していそうと想定しました。
初診時の治療は首の右側屈、右回旋の動きが悪く、首周辺の凝りをとることと、脾臓にまつわるツボでの調整を試みました。

【2診目】
前回の後調子よくて、次の日に少しだるさがあったとのこと。
また、左の中府あたりが張っていて自分でマッサージをゴリゴリしていたら頭痛が強くなったとのことでした。
なので胸を緩める治療も含めてやっていきました。
姿勢から自律神経が乱れることもあるので座る姿勢のアドバイスもしました。

【3診目】
痛み類は無くなったけどまだ朝の目眩と朝起きるのが辛いとのこと。
次の日のことを夜に考えている。
ストレスとか嫌なことはないけど学校に行けるかだけが心配。
運動した日は割と寝つきも良く、寝れて比較的朝起きやすいとの話だったので血流が良くなることは大事であると考え、より背部の凝りも配慮し、治療していきました。

【4診目】
結構朝のだるさが取れて起きることができた。木金も学校にいけて登下校でよく歩いたから筋肉痛とのこと。
施術前にもお母さんとお出かけをできたと喜んでいただきました。

【5診目】
心配していた文化祭も2日とも出れたとのこと。
ただよく歩いたためふくらはぎの筋肉痛のような痛みが少し気になったとのことでしたのでふくらはぎも少し緩めていきました。

【6診目以降】
今まで1週間に2回のペースだったが1週間に開けてみても朝のだるさが戻ることもそんなになかった。
かなり張っていた胸周りや首肩周辺も最近はそんなに凝っているという感覚は少ないそう。
学校も楽しく通えていたり、海外への宿泊行事も無事に行って帰って来れたとのこと。
今も定期的に体の状態を整えるために通われています。

【考察・まとめ】
起立性障害は自律神経の乱れから起きてくるものだと言われています。
なので今回鍼灸によって、血流、自律神経のバランス、強い凝りをとっていくという治療をしたことによって改善していたのではないかと考えます。
また、自律神経というのは体の血圧、体温、血糖値など様々なものを一定にしようと調整しているのですが、何かをきっかけにバランスが崩れて起きてくるものなので、どこからの負荷が強いのか、どの抵抗力を上げていけばいいのかを探しながら治療することが大事だと考えます。

※施術の効果は個人差があります。