お悩み・自覚症状
頻尿/過活動膀胱(医者に診断された)
約1年患っていて、一年前にとくに環境がかわるとかはなかった。
夜中に2〜3回起きてしまう。
(40代 男性)
施術内容と経過
【初診】
鼠蹊部、下腹部、上腹部にややハリがあり、足元も冷えていた。
初回は刺激量も考え、冷えと自律神経を整えるツボに鍼をしていきました。
【2診目】
前回後、かつてなく、足の裏が内側からポカポカする感じ。それが全身に感じられた。
今日もそれが受けれると思うと嬉しかった。
流石にトイレの回数はそんなに変わらないけどあったかい感じがしたとのこと。
上腹部にはり。
兪府あたりにはりがありました。
今回は少しだけ刺激量を上げるくらいで1回目と同じような治療をしていきました。
【3診目】
足の裏が確実に暖かくなってきた。
トイレの頻度も少し少なくなった気がするとのこと。
寝つきがよくなって大きい変化だとおっしゃっていました。
足裏が暖かくなってきているが腹部のはりはある。
胃腸の機能を高め、温煦作用を高めるような治療をしました。
【4診目】
受けてから4〜5日くらいまでは眠りやすかったり、トイレの頻度が抑えられている感じ。
それ以降は少しずつ戻ってくるような感覚。前よりかは確実によくなってきているとのこと。
お灸の宿題を出しつつ治療も冷えをとるような治療をしていきました。
【5診目】
自分でもお灸をするということに不思議な感覚。
全体的に緩みを感じれている。
腰周りの感覚に鈍感なことに気づいたとのこと。
首の処置もしつつ、いつも通り温める治療をしていきました。
【6〜12診目】
鍼灸を受けながら本人も東洋医学に興味が深くなり書籍を読まれたり、お灸のお店にいかれるようになった。
着々と夜中にトイレに起きる回数も3回くらいだったのが1回とかになってきた。
【13診目】
今ではよもぎ蒸しも活用しながら、お家での養生も主体的に取り組まれており、メンテナンスで月に1回来られています。
夜中に起きる回数は1回またはないことも。
【まとめ・考察】
自律神経を整えること、体の温煦作用を鍛えて上げること、仙骨周りにお灸をしてしっかり温めて上げることが症状が寛解するために必要であったと考えられます。
またご本人の治したいという意思からくる養生への取り組みや、東洋医学に対する興味がより症状改善までのスピードを高めたと思います。
【よく使用したツボ】
膀胱兪、復溜、開魄、腎兪
※施術の効果は個人差があります。