こんにちは。鍼灸院ひなたの髙木です。

「しっかり寝たはずなのに、まだ眠い…」
「昼間もぼーっとしてしまい、やる気が出ない…」

こんなお悩みを抱えていませんか?
実は、東洋医学ではこの状態を 「気虚(ききょ)」 や 「陽気不足」 ととらえ、体のエネルギーが不足しているサインと考えます。
今回は、寝ても寝ても眠い原因と、鍼灸的なアプローチやセルフケア法 をご紹介します。

なぜ寝ても寝ても眠いのか?東洋医学的に解説!

東洋医学では、体のエネルギー(気・血・水)がバランスよく巡ることで、健康が保たれると考えられています。
しかし、以下のような状態になると、十分なエネルギーが供給されず、寝ても寝ても眠い…という状態が続いてしまいます。

①「気虚(ききょ)」 = 体のエネルギー不足

「気」とは、私たちが活動するためのエネルギー源。
気が不足すると、疲れやすく、何をしてもだるい状態が続きます。

気虚のサイン
•眠っても疲れが取れない
•体が重くだるい
•少し動いただけで疲れる
•集中力が続かない
•食後に眠くなる

🍽 気を補う食べ物
•玄米、雑穀米
•山芋、かぼちゃ、さつまいも
•大豆製品(豆腐、納豆、味噌)
•鶏肉、白身魚
•蜂蜜、ナツメ

🛏 気を補う生活習慣
・早寝早起きを意識する(23時前に寝る)
・消化に優しい食事を心がける(冷たいものは控える)
・軽いストレッチや深呼吸でエネルギーを巡らせる

②「陽気不足(ようきぶそく)」 = 体を温める力が足りない

陽気とは、体を温め、活動を支えるエネルギー。
陽気が不足すると、体が冷えやすくなり、常に眠気や倦怠感を感じやすくなります。

陽気不足のサイン
•手足が冷えやすい
•朝、布団から出るのが辛い
•胃腸が弱く、すぐにお腹を壊す
•体を動かすのが億劫
•お風呂に入ると少し元気になる

🔥 陽気を補う食べ物
•生姜、にんにく、ネギ
•羊肉、エビ、鶏肉
•黒ゴマ、黒豆、くるみ
•シナモン、ナツメグ

🛀 陽気を補う生活習慣
•お風呂にしっかり浸かる(シャワーだけではNG)
•腹巻や靴下で体を冷やさない
•朝は温かい白湯を飲む
•太陽を浴びて体を目覚めさせる

③「血虚(けっきょ)」 = 体の栄養不足

血虚とは、血が不足して体に栄養が十分に行き渡らない状態。
血が不足すると、脳にも十分なエネルギーが届かず、日中も眠気が抜けない原因になります。

血虚のサイン
•目の疲れや乾燥
•立ちくらみ、めまい
•髪や肌が乾燥しがち
•夢をよく見る、眠りが浅い
•冷え性、生理不順

🍎 血を補う食べ物
•レバー、赤身の肉
•ほうれん草、小松菜、黒ゴマ
•クコの実、黒糖
•ナッツ類(特にアーモンド、くるみ)

💆‍♀️ 血を補う生活習慣
•ストレッチや軽い運動で血流を促す
•目の使いすぎに注意(スマホ・PCの時間を減らす)
•睡眠の質を上げるため、寝る前はリラックスする

セルフケアとして、自分でツボを押すのも効果的!
以下のツボをやさしく刺激することで、気血の巡りを整え、眠気を和らげることができます。

① 足三里(あしさんり)

【場所】 ひざ下のすねの外側、押すとズーンと響くところ。
【効果】 気を補い、疲れにくい体をつくる。

② 百会(ひゃくえ)

【場所】 頭のてっぺん、両耳を結んだ線の中央。
【効果】 自律神経を整え、脳の疲れをスッキリさせる。

③ 太谿(たいけい)

【場所】 内くるぶしとアキレス腱の間。
【効果】 体を温め、陽気を補う。冷え対策にも◎

④ 三陰交(さんいんこう)

【場所】 内くるぶしの上、指4本分のところ。
【効果】 血を補い、女性の不調にも効果的。

👉 ツボ押しのコツ
•親指で5秒押して、5秒離す(×5回繰り返す)
•強く押しすぎず、心地よい刺激でOK

最後まで読んでくださりありがとうございました。