
こんにちは
鍼灸院ひなたの髙木です。
「検査では異常がないけれど、胃の不快感が続く」
「食べるとすぐにお腹が張って、気持ち悪い」
「常に胃が重たい感じがしてスッキリしない」
そんなお悩みを抱えていませんか?
これらは、機能性ディスペプシア(FD)と呼ばれる状態かもしれません。
実はこの症状、カフェインの摂り方が関係していることがあるのです。
そもそも機能性ディスペプシアとは?
機能性ディスペプシアとは、胃の検査では異常が見つからないのに、以下のような症状が慢性的に続く状態です。
•胃の痛み、ムカムカ
•食後の胃もたれ
•すぐにお腹がいっぱいになる
•胸やけや吐き気
原因は明確ではありませんが、ストレスや自律神経の乱れ、胃の運動機能の低下が関わっていると考えられています。
カフェインが不調を招く理由
毎日のように飲んでいるコーヒーや紅茶…。
リラックスのつもりで飲んでいるその一杯が、実は胃にとっては刺激物になっている可能性があります。
カフェインが胃に与える主な影響
・胃酸の分泌を促進する
→胃の粘膜を刺激し、ムカムカや胃もたれの原因に。
・交感神経を刺激する
→ 緊張モードが続き、胃のぜん動運動(胃が食べ物を運ぶ動き)を妨げてしまいます。
・胃の知覚過敏を悪化させる
→ 機能性ディスペプシアの方は「胃が敏感」になっていることが多く、少しの刺激でも強く反応してしまいます。
「私、カフェインに助けられてたはずなのに…?」
そんな声も多く聞きます。
確かに、カフェインには集中力アップ・眠気覚ましなど良い面もありますが、
•朝の空腹時に飲む
•一日に何杯も飲む
•眠れない夜にも飲んでしまう
こういった飲み方が続くと、知らず知らずのうちに胃腸が疲れてしまっていることも。
じゃあ、どうすればいいの?
まずは「今の自分の胃の状態」を意識することが大切です。
「ちょっと重いな」「最近ムカムカするな」と思ったら、1日1杯まで&できれば食後に。
カフェインレスの飲み物に切り替えてみるのもおすすめ。
麦茶、白湯、ルイボスティー、生姜湯など、胃にやさしい選択肢はたくさんあります。
「無理にやめる」必要はありません。まずは減らしてみるだけでも、体は正直に反応してくれます。
鍼灸でできること
機能性ディスペプシアは、自律神経の乱れやストレスと深く関係しています。
鍼灸では、胃腸の働きを整えるツボを用いて、内臓の緊張をゆるめ、自然な胃の動きをサポートしていきます。
「胃の不調はもう仕方ない」とあきらめず、体質に合わせたケアを一緒に見つけていきましょう。
胃腸の調子をカフェインが悪化させることがある
空腹時や就寝前のカフェイン摂取には注意
鍼灸で自律神経や胃の動きを整えることもできる
胃の声に耳を傾けて、やさしい選択を
胃が元気だと、心も体も自然と軽やかになります。
ちょっとした見直しから、心地よい毎日を整えていきましょうね。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます!