
―その後頭部の痛みに、鍼灸ができること―
◆ はじめに
「後頭部に電気が走るような痛みが続いている」「首の付け根がズキズキして、日常生活に支障をきたしている」――そんなお悩みを抱えていませんか?後頭神経痛は、後頭部から首にかけての鋭い痛みを特徴とする神経障害性の頭痛です。このブログでは、後頭神経痛の症状や原因、そして鍼灸治療の効果について、最新の研究や症例を交えてご紹介します。
◆ 後頭神経痛とは?
後頭神経痛は、大後頭神経、小後頭神経、第三後頭神経の刺激や損傷によって引き起こされる、後頭部から首にかけての鋭い、刺すような痛みを特徴とする神経障害性の頭痛です。原因としては、筋肉の緊張、外傷、関節炎などが挙げられます。症状としては、以下のようなものがあります。
- 後頭部から首にかけての鋭い痛み
- 頭皮の過敏性
- 首の動きによる痛みの増強
- 片側または両側の症状
これらの症状が慢性的に続くと、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
◆ 鍼灸はなぜ効くのか?──科学と伝統の両面から
鍼灸は、ただ「気持ちいい」だけのものではありません。
近年、後頭神経痛に対して有効であることが医学的にも報告されています。
✅ エビデンス①|2020年のシステマティックレビュー
後頭神経痛の鍼治療は、痛みの強度を評価するVASスコアで有意な改善を示しました。
→ 研究元:BMC Complement Med Ther. 2020
✅ エビデンス②|76歳男性の症例報告
長年後頭神経痛に悩んだ男性が、鍼治療6回で痛みが大幅に改善。1回目で「すぐに楽になった」と報告。
→ 出典:Am J Case Rep, 2022
✅ エビデンス③|構造ベース鍼灸
構造医学と鍼灸を融合したアプローチでは、8日間の治療で後頭神経痛が著明に改善。
→ 出典:J Med Case Reports, 2025
◆ 鍼灸治療のメカニズム
鍼灸治療が後頭神経痛に効果的である理由として、以下のメカニズムが考えられます。
- 神経伝達物質の調整: 鍼刺激により、痛みを抑制するエンドルフィンやセロトニンの分泌が促進されます。
- 筋肉の緊張緩和: 後頭部や首の筋肉の緊張を和らげ、神経への圧迫を軽減します。
- 血流の改善: 局所の血流を促進し、炎症や痛みの原因物質の排出を助けます。
◆ 鍼灸治療の実際
施術では、患者さんの症状や合わせて、特定の経穴(ツボ)を選びます。例えば、「風池(ふうち)」「天柱(てんちゅう)」「肩井(けんせい)」などのツボは、後頭部や首の痛みの緩和に効果があるとされています。治療の頻度や期間は個人差がありますが、週1〜2回の施術を数週間から数ヶ月継続することで、効果が期待できます。
◆ 私たちが大切にしていること
私たちは、**「あなたの痛みは、あなたのせいではない」**という前提から始まります。
- 不調はあなたが悪いわけではない
- 痛みには意味がある
- 痛みは変えられる
そして、薬や検査だけでは届かない“体の奥”にアプローチする手段として、
鍼灸という医療があります。
◆ 最後に ──
後頭神経痛は、一見マイナーな症状に見えます。
でも、毎日付きまとう痛みは、日々のクオリティに影響を及ぼしかねません。
鍼灸を選択肢の一つとしてぜひ考えてみてください。
お読みいただきありがとうございました。
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