お悩み・自覚症状

2週間前から胃の膨満感、違和感、食後に気分が悪くなる。症状の波があり、落ち着いている時とそうでないときとの差が大きい。外での食事はできず、水を飲むのも辛い時がある。
家の食事の方が食べれるが食べると気持ち悪くなってしまう。
消化器内科で超音波検査と内視鏡検査をし機能性ディスペプシアと診断を受けた。
特に原因となりそうなことはなく、以前から胃腸が弱いわけでもなくこれといったストレスも感じていない。

(30代 女性)

施術内容と経過

・初診
問診時に詳しくお話を伺った。元々胃腸の不調を感じることなく、特にストレスも感じていない状況だった。
2週間前から胃の違和感や膨満感を感じるようになり、食後に気持ち悪さが出てきた。
検査として腹診をいていった。足を触れた際に足の冷えも確認した。
治療は腹診をもとに下腿のツボを使用していった。置鍼してお腹の変化を確認して1診目は終了。
治療後は体が暖かくなった感じがあったとのこと。

・2診目
薬を服用せずに食事をすることができた。人と食事する時はまだ薬を飲まないと不安なため服用するようにしている。
治療としては前回と同様に行い、座位での首周りの治療をして首周りの緊張をとっていった。

・3診目
胃に残る感じはあるが薬を服用せずに食事できることが増えていっている。
食事の量は少なめだが食べることはできている。
治療は仰向けの治療後うつ伏せで背中の治療をしていった。

・4診目
少しずつ食べれる量が増えてきている。
まだ気持ち悪さはある。最近は食後と空腹時にきていることがわかった。
足の冷え良くなってきているのを確認した。お腹の反応も変わってきている。
治療も体の反応を見ながら変えていき、膝のツボを使用していった。

・5診目
今まで会社ででたお弁当などは食べれなかったが半分は食べれた。
飲み物は気にせずに飲めるようになってきている。
食後の気持ち悪さは軽減しているが、膨満感はある。
治療は同様に行なった。

・6診目
気持ち悪さは感じることはなくなってきた。
お腹の膨満感は残る状態だった。
お腹の反応をみつつ腕のツボを使用して治療していった。
また背中のツボに灸頭鍼をした。

・7診目
前回の治療から調子が良く、今まで外での食事は薬がないと食べれなかったが今回は食べれた。
まだ自分が作ったものを持っていくと食べれて、外食のものだと気持ち悪さが食後に出る。
だいぶ調子が良く感じたとのことだった。
治療は前回同様に行なっていった。

・8〜12診目
薬を飲まなくても食事ができる頻度が上がっていて、家の食事はもう薬入らなくなっている。
気持ち悪さを感じることはなく、お腹の張る感じだけが残っている状態。
治療は同様に行いつつ、冷えやお腹の反応で変えていった。

・13〜16診目
お酒や焼肉はまだ気持ち悪くなり、控えるようにしている。他は外食もできてきている。
薬は服用せずに生活できている。
お腹の反応も良くなっていて、張りや硬さを時感じる部分はほとんどなくなっていた。
膝のツボと背中の治療をしていった。

・16〜20診目
気持ち悪さは感じることはないが、飲み込んだ際に喉に詰まるような感じがする時があるとのこと。
食後にお腹の張る感じがまだ残っているとのこと。
腹診時に胸骨周りに張る感じがあったため膝のツボを使用した。

・20〜24
会社に出勤した際にランチや外食ができるようになった。
食後の張る感じと喉の詰まる感じも感じることなく過ごせているとのことだった。
治療はお腹の反応を見ながらメンテナンスの治療をしていった。

その後もメンテナンスとして通院している。

考察:今回の症例では初めの方は、食事や水を飲むこともお腹の気持ち悪さと膨満感からできなかったところら治療を開始した。
初めの方はお腹の張りもあり、足の冷え、むくみもあった。その状態から熱のバランス、胃腸の動きが悪くなっていることが考えられた。
治療としては腹診を中心にし、足の冷えをとっていく治療を行なった。
結果として身体の変化とともに症状も変化して良くなっていった。

主に使用したツボ:曲泉 足三里 百会 四瀆

※施術の効果は個人差があります。

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