お悩み・自覚症状
1年前から妊活している。そのあたりから生理の乱れが起きるようになった。
今年の1月に婦人科へ。タイミング法でみていこうとしたけれど、排卵日前に排卵してしまったり、成長しているべき時に成長していなかったり、リセットして排卵確認する予定がしていなかったりというの経て、鍼灸院でできることはないかと3月に来院。
薬を使うことには抵抗がある。
胃腸が弱くそこも気になるとのこと。
(30代 女性)
施術内容と経過
【初診】
最初は卵胞が育たず、どうにかならないかという気持ちでひなたにご来院いただきました。
身体を診させていただくと体表の状態からお腹が弱っていたのと極度に体に緊張がはりやすいことがわかり、足先も冷えていたのでまずは胃腸の不調をとることが優先順位として高いとみて、胃腸の不調に対する治療から始めていきました。
ストレスが特に妊活には良くないのでひなたにくる時間を心と身体を向き合わせる時間にしていきましょうとお伝えしていきました。
【2診目】
やや睡眠の質が浅い日があった。
お腹の右のあたりがチクチクする感じがあった。
排卵できてないのも右だったから関係あるのかな?とのこと。
また力を抜く意識をしたら仕事中に特に力が入っていることに気づけたとのことでした。
治療としてはあまり変えず刺激量も特段増やしませんでした。
【3診目】
夢はまだ見るが寝れるようになった。
ストレスのせいか胃がキリキリする感じはあったとのこと。
排卵がなされるように腹部周りに少し刺激を入れて様子を見ることにしました。
【4診目】
リセットしているが生理が来ず。
内臓の調整と、血液の流れが良くなるよう施術。
【5診目】
理きて、機能性卵胞残ってるけどクロミッドのんですすめるとのこと。
寝れてはいるが便秘ぎみ。
マグネシウムの栄養素の話もしました。
【6診〜10】
おりものの量ので何となく排卵を感じた。また卵胞が育つようになってきた。生理は来てしまったけど一歩進んだとおっしゃっていました。
便秘は顕在。
睡眠もぐっすりとれている。
【11診目〜】
基礎体温の高温期が上がってきているとのこと。
一度お休み周期を作ることを決めて病院の通院は一旦お休みした。
※10/1に妊娠13週のご連絡をいただきました。
今はつわりがひどいのと、引っ越しが近いとのことで来院はされていませんが、ご妊娠されたこと、自分のことのように嬉しく思います。
直接的なサポートはできませんが、このまま安全に出産まで過ごしていただけることを心よりお祈りしています。
【よく使ったつぼ】
三陰交、陰陵泉、次髎、腎兪、心兪、脾兪、腹部に数本鍼。
【考察】
定期的に鍼灸によって胃腸の調子を整えつつ月経周期を整えていく治療によって体がリラックスし、血流が良くなったことによって月経周期や卵胞の育ち方が間接的によくなっていったのではないかと思います。
また妊活中のストレスは血流を悪くし、冷えの原因にもなり、そこから子宮の血流量や内膜の状態、ホルモンの分泌にも影響されると考えられるので、治療と一緒に心のケアも一緒に行っていくことが重要だと考えます。
※施術の効果は個人差があります。