
こんにちは!鍼灸院ひなたの寺嶋です。
今回は不妊治療とピルについてまとめてみました。
ピルは妊活に良くない?
「ピルを長期間飲んでいると、いざ子供が欲しくなった時に授かりにくくなるのでは?」 そんな不安を耳にすることがあります。「卵巣がサボり癖をつけてしまう」なんて噂を聞くと、怖くなりますよね。でも安心してください。医学的な結論から言うと、ピルの服用が将来の不妊を招くというエビデンスはありません。
医学的なエビデンス:中止後の妊娠率
ピルをやめた後の妊娠しやすさについて、世界的に有名な大規模調査(Cronin M et al, 2009)の結果を見てみましょう。
- 調査対象: 欧米の女性約6万人
- 結果: ピルを中止して1年以内に妊娠した確率は79.4%。2年以内では88.3%。
この数字は、ピルを一度も飲んだことがない人の妊娠率とほぼ変わりません。 また、服用期間が「1年」でも「10年」でも、中止後の妊娠率に差がないことも証明されています。ピルは「一時的に排卵をお休みさせているだけ」で、スイッチを切ればまた元通りに動き出す仕組みなのです。
実は「将来の妊娠」を守っている?
むしろ、ドロエチなどの超低用量ピルを飲むことは、将来の不妊リスクを下げることにも繋がります。 最大の理由は、「子宮内膜症」の進行を抑えられるからです。
生理痛を我慢して放置すると、子宮内膜症が悪化し、卵管の癒着などが原因で不妊を招くことがあります。ピルで排卵と内膜の増殖をコントロールすることは、「将来、赤ちゃんを迎えるためのベッド(子宮)をきれいに保っておく」という積極的なケアなのです。
まとめ
ピルをやめたのに生理が来ない場合、それはピルのせいではなく、もともとの体質や加齢が原因であることがほとんどです。「ピルは自分のライフプランに合わせて、妊娠のタイミングをコントロールするための味方」だと捉えてもらえるといいかと思います。


