こんにちは!鍼灸師の寺嶋です。

ここ数日で一気に冬に近づきましたね。

心地よい秋の日がほぼなく冬へと向かっているのを感じると寂しく感じます🍁

公園でのんびり日光浴をもっとしたかったです😭

今回健康は足首からということでタイトルをつけました。

「足首を冷やさない方がいい」とよく言われますが、実はこれは感覚的な話ではなく、医学的にも根拠のある健康法です。
足首は全身の血流や自律神経、ホルモンバランスに深く関わる部位。
ここを温めるだけで、冷え・むくみ・生理痛・不眠など、多くの不調の改善が期待できます。

1.足首を温めると血流が改善する
足首には細い血管が多く、体の中でも特に冷えやすい部分です。
冷えると血管が収縮し、末端の血流が低下しますが、温めることで末梢血管が拡張し、全身の循環がスムーズになります。
🟠医学的根拠
血管は温度刺激によって拡張・収縮を繰り返しています。
東京大学の研究では、局所温熱刺激により末梢血流が平均で約1.5〜2倍に増加することが報告されています。
また、血流改善により筋肉内の酸素供給や代謝産物の除去が促され、むくみ・だるさ・痛みの軽減につながります。

2.自律神経のバランスが整う
足首を温めると、体が「安心・休息モード」である副交感神経優位になりやすくなります。
その結果、
寝つきが良くなる
胃腸の働きが改善する
不安・緊張感の緩和
などの効果が期待されます。
🟠研究データ
九州大学の研究では、足湯による温熱刺激が心拍変動(HRV)を安定化させることが報告されています。
これは副交感神経活動が高まったことを示しており、温めることでリラックス効果や睡眠の質改善が科学的にも裏付けられています。

3.女性ホルモンと生殖機能のサポート
足首の内側には「三陰交(さんいんこう)」というツボがあり、ここは東洋医学で子宮・卵巣の働きと深く関係するポイントとされています。
この部分を温めることで、骨盤内の血流が良くなり、
生理痛
月経不順
冷え性
不妊傾向
などの改善が期待されます。
🟠生理痛や不妊との関連
婦人科の研究でも、骨盤内血流の改善がホルモン分泌と内膜の状態に影響することが明らかになっています。
冷えにより子宮血流が低下すると、子宮内膜の発育不良や着床率の低下を招く可能性があるため、温めることは重要なサポートになります。

4.代謝と免疫の向上
体温が1℃上がると、基礎代謝は約13%、免疫機能は約30〜40%向上するといわれています。
足首を温めて血流を促すことで、全身の代謝が上がり、
風邪をひきにくくなる
疲労回復が早くなる
肌の血色が良くなる
といった変化が見られます。

5.東洋医学の考え方 〜「冷えは下から入る」〜
東洋医学では、冷えは「下から侵入し、上に影響する」と考えます。
足首は「腎経(じんけい)」や「脾経(ひけい)」など、生命力・生殖力・水分代謝を司る経絡が通る場所。
ここが冷えると腎の陽気が弱まり、
月経不順
むくみ
腰痛
不安感や倦怠感
など、下半身だけでなく全身的な不調を引き起こします。
逆に温めることで、“気・血・水”の巡りが整い、全身のバランスが戻るとされています。

6.おすすめの温め方
足首〜ふくらはぎを覆うレッグウォーマー
三陰交・太谿(たいけい)・照海(しょうかい)へのお灸
くるぶし上5cmまで浸かる足湯(38〜40℃で10〜15分)
寝る前の温熱パック
いずれも「心地よく温まる」程度が理想です。
やけどや長時間の高温刺激は避けてくださいね☺️

西洋、東洋、両方の観点から見ても足首を温めることは身体を健康に保つために効果的です!

不妊治療中の方や婦人科疾患で悩んでいる方もぜひ意識して温めてみてください。

鍼灸施術で足首周りを温めていくこともできますが、よりお家での養生をすることによって施術の効果も高めます。

ぜひお家でやってみてください。

本日も最後までお読みいただきありがとうございます🙇‍♀️