お悩み・自覚症状

肩の痛みを感じたのは10年前くらいになる。その時はまだ頭痛もなかったが、最近は頭痛も頻繁にくる。大体2週間に1回は痛み止めを使用するほどの頭痛がくる。
肩の痛みは横になっても楽になることはなく、マッサージや他院での鍼灸治療などもしたが改善せず。
腰の痛みも感じる時が多い。

(30代 女性)

施術内容と経過

・初診
問診をしていくと主観的な症状以外にも足の冷えや睡眠時の中途覚醒や月経不順があった。
検査
首 動きの制限はないが伸展時、側屈時に痛みが出る。胸鎖乳突筋に硬結がある。
肩 僧帽筋上部、肩甲骨の内縁付近に硬さと常に痛みを感じている
治療
首の筋肉を弛緩させるためにてのツボを使用した。
うつ伏せで下腿のツボを使用した。
その後の反応をみて足のツボを使用して初診は終了した。
治療後は肩の常に感じていた痛みは10から5くらいに変わった。首の動かした際の痛みが減るのと併用して肩の痛みも減っていった。

・2診目
前回の治療後肩の痛みは良くなっていたが、徐々に戻ってきた。
まだ痛みを感じるが横になった際の痛みが減って睡眠は良くなっている。
首の動きや肩の痛む場所を確認して、治療を開始した。
今回から腹診をしていった。
治療
腹診から手足のツボを使用していった。
その後首肩の動きや痛みを確認して背中の治療をして終了した。
治療後は痛みは減っていった。
・3診目
肩の痛みは残っているが右肩に集中して痛みが残っている。
首の屈曲時に特に痛むことを確認した。
治療は同様に行なった。
・4診目
右肩の痛みは良くなった!左に感じるようになってきた。常に痛むことはなくなり、睡眠はだいぶ良くなった。まだPC作業中に痛みを感じる。
治療
首肩・腹診以外にも腰の治療をしていった。
腰はL4.5部に痛みを感じていて、後屈時に痛みがみられた。ふくらはぎのツボを使用した。
治療後腰の痛みは減少し終了。
・5診目
肩と腰の痛みがなくなっていっている。肩甲骨の内側の痛みが残る。
足の冷えも良くなってきているのを感じていて、月経不順も徐々に良くなっていて生理中の不調がなく過ごせている。
治療
治療は同様に行なっていった。
・6〜8診目
肩の痛みは仕事中もなくなり、肩甲骨の内側の痛みもない。
身体全体の調子が良い!
動きでの痛みや、足の冷え、お腹の反応も良くなっていた。
治療
腹診の反応と症状をもとに足のツボを使用して治療していった。
うつ伏せで背中の治療をして終了。

・9〜12診目
メンテナンスとしての治療をしていった。
元の状態に戻らないようにしていくことと、健康を維持することを目的に行なった。

考察 : 今回の症例では慢性的に続いていて肩の痛みがあった。首をみていくと硬さや動きの際に痛みを訴えることから肩以外にも首や肩甲骨が関係していることを考えていった。肩の痛みを感じる部分を詳細に確認した。首の動きでの痛みが出る部分をツボを使用して治療したことで肩の痛みが減ることを確認できた。慢性的に続いていたこともあり、痛む場所が変わることや、戻ってくる可能性が高いことを初診時にお伝えした。そのことで患者さんも痛みが変わること、戻ってくることに対して不安なく治療を進めることができたと感じました。
結果順調に改善に繋げることができたと思っています。

主に使用したツボ : 合谷 開魄 曲泉 三陰交

※施術の効果は個人差があります。