こんにちは!
鍼灸院ひなたの髙木です。

「水を飲むのが苦手なんです。」
「味がついてないから、ついコーヒーやお茶ばかり飲んでしまう…。」

こういった声を患者さんから聞きます。

実は、「水が飲めない」のは単なる好みの問題ではなく、体のバランスや自律神経の働きが影響していることがあるんです。
今回は、なぜ水を飲むことが大切なのか、そして「水が飲めない」状態が何を意味するのかを、お話ししていきます。

  1. そもそも、なぜ水を飲むことが大切なのか?

人間の体の約60%は水でできています。
そのため、水分補給が不足すると、次のような影響が出てきます。

① 血流が滞り、体が冷えやすくなる

水分が不足すると、血液がドロドロになり、血流が悪化します。
血の巡りが悪くなると、手足の冷えやむくみ、頭痛、肩こりなどにつながることも。

② 老廃物が排出されにくくなる

腎臓の働きには水分が必要です。
水を十分に摂らないと、老廃物の排出がスムーズにいかず、むくみや疲労感、肌荒れの原因になります。

③ 自律神経が乱れやすくなる

体内の水分バランスが乱れると、自律神経の働きにも影響が出ることがあります。
特に、ストレスが多いと交感神経が優位になり、水を飲む習慣が減る傾向があると言われています。

  1. 「水が飲めない」状態は何を意味するのか?

水が飲めない原因には、いくつかの身体的・精神的な要因が考えられます。

① 胃腸の働きが弱っている

水を飲むと「お腹が張る」「気持ち悪くなる」と感じる方は、胃腸の冷えや機能低下が原因かもしれません。
特に、東洋医学では「脾(ひ)」の働きが低下すると、水分をうまく吸収できず、むくみや消化不良が起こると考えます。

チェックポイント
☑ 冷たい飲み物を飲むとお腹を壊しやすい
☑ 食後に胃がもたれることが多い
☑ 口の中が粘つきやすい

こんな症状がある方は、温かい白湯から始めるのがおすすめです!

② 自律神経の乱れ

交感神経が優位な状態(=緊張状態)になると、体が水分を欲しがりにくくなります。
特に、忙しい人やストレスが多い人は、水を飲む習慣がないことが多いです。

チェックポイント
☑ コーヒーやお茶は飲めるけど、水は飲みたくない
☑ 仕事中、気づいたら1日ほとんど水を飲んでいない
☑ 口が乾いていることが多いのに、水を飲みたくならない

こんな方は、まずは「意識して少量ずつ飲む」ことが大切です。

③ 味のついていないものを受け付けない

「水だと飲めないけど、コーヒーやお茶なら飲める」という人は、味覚や嗜好の問題だけでなく、体の状態も影響している可能性があります。

特に、コーヒーや緑茶に含まれるカフェインには利尿作用があり、逆に体の水分を奪ってしまうことも。
「水分をとっているつもりが、実は脱水気味になっていた…」ということもあるので注意が必要です。

  1. 水が飲めるようになるための工夫

水を飲む習慣がない人でも、少しの工夫で無理なく水分を摂ることができます。

① 温度を変えてみる

冷たい水が苦手な人は、常温や白湯から始めてみましょう。
特に朝起きてすぐに白湯を飲むと、胃腸が温まり、体全体の巡りがよくなります。

② レモンやハーブを入れて風味をつける

「味がないと飲みにくい…」という方は、レモンやミント、ショウガを加えてみるのもおすすめです。
自然な風味がつくことで、飲みやすくなることが多いです。

③ 「飲むタイミング」を決める

「喉が渇いたら飲もう」と思っていると、水を飲むのを忘れがち。
✅ 朝起きたら1杯
✅ 食事の前に1杯
✅ お風呂の前後に1杯

など、「飲むタイミング」を決めることで、自然と水を飲む習慣が身につきます。

④ 一気に飲まず、少しずつこまめに

「1日2リットル飲まないと!」と焦る必要はありません。
むしろ、一気に飲むよりもこまめに少しずつ飲むほうが体に吸収されやすいです。

「コップ1杯を1時間かけて飲む」くらいのペースから始めてみましょう。

もし「水を飲めない」という方は、まずは少しずつ習慣を変えてみましょう!

「水が飲めるようになったら、体が軽くなった!」
「むくみが減って、疲れにくくなった!」

そんな変化を感じられるかもしれません。
まずは、今日から1杯の白湯から始めてみませんか?

最後まで読んでくださりありがとうございました。