
梅雨が始まると、関節の不調を訴える方が増えてきます
「明日、雨が降りそうですね。膝がそう教えてくれるんです」
これは実際に当院へお越しいただいた60代の女性の言葉です。 6月に入るとこのような“雨を感じる膝”の声が増え、特に膝・股関節・肩の痛みを訴える方が多くなります。
今回は、なぜ梅雨時期に関節の痛みが悪化しやすいのか。そして、鍼灸という選択肢でどのようにケアができるのかをお伝えします。
なぜ梅雨に関節が痛むのか?
梅雨の時期に関節痛が強まる理由として、主に次の3点が挙げられます:
- 低気圧による関節内圧の変化
- 高湿度による筋膜・関節包の膨張
- 自律神経の不安定化による痛み感受性の上昇
とくに変形性関節症を抱える方では、天候の変化が痛みの増悪因子となることが研究でも明らかになっています。
2023年の系統的レビューでは、湿度の上昇と気圧の低下が膝関節の痛みと関連していると報告されました。
一般的な対処法では限界もあります
市販の湿布や痛み止め、ストレッチ、サポーターなどを活用されている方も多くいらっしゃいます。確かに一時的な緩和には効果的ですが、
- 胃腸障害や腎機能への負担
- 症状の根本である循環不良や姿勢の偏りへの対応ができない
といった課題もあります。
「薬に頼り続けたくない」「季節のたびに繰り返すのはつらい」 そんな思いを抱えて来院される方が増えています。
鍼灸ができること
鍼灸には、身体の内側から“季節への適応力”を高める働きがあります。 当院では以下のようなアプローチでサポートしています:
- 膝まわりの血流促進と筋膜調整
- 痛みの知覚を調整する神経反応のサポート
- 炎症に関わる物質のコントロール
- 背中・骨盤まわりからの自律神経の整え直し
一時的な鎮痛ではなく、「環境の変化に左右されにくい身体」を目指して施術を行っています。
鍼灸の効果は科学的にも裏づけられています
2024年に発表された研究では、鍼灸による施術が変形性膝関節症の痛み軽減や生活の質(QOL)の向上に寄与することが示されました。特に3か月以上継続して施術を受けた群では、改善が安定して見られる傾向があります。
また、温灸や電気刺激との併用によって、関節周囲の慢性炎症が落ち着いたという報告も増えています。
雨の痛みを、自分の味方に変えていく
関節がうずく。身体が重い。 それは、自然の変化にあなたの身体が反応している証です。
その声に気づき、整えていくことが、梅雨を“しんどい季節”から“整う季節”へと変える一歩になります。
気になることがあれば、ぜひご相談ください。 痛みの先にある“よりよく生きられる身体”を、私たちと一緒に目指しましょう。
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