― それ、“6月病”かもしれません ―

はじめに

6月。雨の匂い、曇り空、うす暗い部屋。
心と身体に、何かじんわり重たいものがのしかかる。

「疲れが抜けない」
「眠っても回復しない」
「やる気が出ない」

そんな声を、毎年この時季に多く聞きます。
春からの頑張りの“反動”、梅雨の気圧と湿度の“揺さぶり”。
この「見えない不調」を、東洋医学では“湿邪”や“気虚”として捉えます。

私はこの時期こそ、鍼灸の出番だと感じています。
「身体の中に、動かなくなった何かがある」
「気づかないうちに、呼吸が浅くなっていた」

鍼灸は、そうした“内側の異変”に気づき、整えるための手段です。


6月病は、サイン。弱さではない

“6月病”は医学用語ではありませんが、多くの方に共通する特徴があります。

  • 疲労感が抜けない
  • 眠りが浅い
  • 食欲がない、胃が重い
  • 集中できない
  • 気分が沈む

こうした状態は、何か特別な病気ではなく、“いまの環境に適応するための一時的な過緊張”です。
自律神経は、湿度・気温・日照時間の変化にとても敏感。
そしてそれらは、気づかぬうちに「内臓」や「感情」にまで影響を及ぼします。

東洋医学ではこの状態を、「脾の弱り」「気の不足」「湿の停滞」などと捉えます。
大切なのは、“これが異常だ”と気づくことです。


鍼灸による施術

6月に来院される方の多くが、こう言います。

「病院に行くほどじゃないと思っていたけど、ずっとしんどい」
「気のせいと言われるのが嫌で、黙ってた」

だからこそ、私たちは“身体を声を聴く場所”でありたいと思っています。

  • 丁寧な問診と触診で、今の状態を一緒に見つめる
  • 呼吸の深さ、皮膚の温度など細かくを観察する
  • 鍼とお灸で、過緊張と冷えにアプローチする

治療後、ふと深呼吸ができるようになったり、
声のトーンが穏やかになったり。

そんな小さな変化の積み重ねを大切にしています


おわりに

6月病の裏には、「そろそろ立ち止まろう」という体からのサインがあります。

誰かと比べる必要はありません。無理に明るくする必要もありません。

ただ、自分のリズムに気づき、整えること。
その選択が、これからの季節を乗り越える力になります。

雨が続いても、心に小さな晴れ間を感じられますように。

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