お悩み・自覚症状
2～3年前、仕事が変わり、日勤・夜勤・明け・休みの4日間サイクルという不規則な生活を始めた頃から、睡眠の質が悪化しました。寝ている間も意識があるような感覚が続き、朝起きてもすっきりせず、日中は常にだるさと集中力の欠如を感じています。体に痛みはないものの、力が入らず、真夏でも足先が冷えている感覚があります。さらに、こめかみがズキズキする短時間の頭痛がたまに起こり、モニター作業による目の疲れも重なっています。
こうした状態が続くことで、外出しても疲れて途中で帰ってしまうことが多く、時間を無駄にしているように感じています。この影響で仕事の質が下がり、私生活では奥さんとの関係が悪くなることを懸念しています。心身の不調が積み重なり、以前のように活発に動けなくなったことが、日常生活全体に影響を及ぼしていた為ご来院されました。
（30代 男性）
施術内容と経過
初診
問診を進める中で、仕事の関係で不規則な生活を送ることに脳疲労を起こしていることが分かりました。
客観的に見ると、力が入っていないような脱力感があり猫背で呼吸が浅そうだなと感じました。
検査
首 稼動域が狭く左右に傾けると制限がある
首を右に向けると、肩甲挙筋あたりに痛みがある
胸鎖乳突筋が硬く呼吸が浅くなっていた。
腹診ではお腹の真ん中あたりに硬さが見られました
お身体を触れると頭熱足寒になっておりました。
身体は猫背で、丸まっていました。
治療
呼吸が浅くなっていたので、呼吸を深くするツボを手、足と、お腹に鍼をし眼精疲労にはお灸を据える治療をいたしました。
少し呼吸するのが楽になった感じがあった。
施術後は大きな変化は無いが、些細な小さな変化に目を向けることを大事にしていくことが大切とお伝えしました。
2〜4診目
好転反応は特に問題なかったとのことで、前回よりも刺激を入れて前回の施術とうつ伏せの治療をいたしました。
脳疲労を回復させるには呼吸が大事だとお伝えしました。
5診目
鍼をして2.3日調子がいいが、その後はまただるさが出てくる。鍼をして調子がいいという変化があったこと
今回のだるさはインフルエンザ予防注射の影響があるのかもしれない。
呼吸を深くし熱を下に下げるツボを使い治療をしました。
6〜7診目
風邪を引いたことにより、体かがだるく重かったのが2.3週間長く続いた。ここで気持ちの変化があった。症状があることにより趣味をするにも億劫だったが、ゴルフ行きたいに変わった！
8〜12診目
鍼治療を続けることにより、鍼と身体の相性が合ってきて変化が出やすくなっている。
入眠がすんなりできるようになったと変化を感じてくださり、日中の常にあるだるさと集中力の欠如が無く症状が落ち着いているとのこと
現在も治療はしていて、ケアをしつつ健康自立を目指していきます。
考察 : 仕事が変わり、日勤・夜勤・明け・休みの4日間サイクルという不規則な生活が始まったことが、脳疲労を引き起こし、身体の不調へとつながったと考えられます。養生として呼吸法や足湯を取り入れていただきながら鍼治療を進めた結果、多くの症状が改善していくことが確認されました。
また、患者様自身が毎回の変化に意識を向けてくださったことで、治療効果が高まり、順調に症状の改善につながったと考えています。
主に使用したツボ
足三厘、外関、合谷、開魄、Th4（3.4）、背部硬穴
※施術の効果は個人差があります。
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最後にしてほしい。
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頭痛の症例報告
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