こんにちは、鍼灸院ひなたの山元大樹です。
肩こりが「日常」であり「体質」だと感じている方は、少なくありません。
ですが、私たちは問います。

それは“筋肉”ではなく、“記憶”が原因かもしれません。

最近の脳科学研究では、鍼灸が脳の痛みネットワークそのものに作用する可能性が示されています。
今日は、その最前線の知見と、私たちの臨床の実感がどのように結びついているかをご紹介します。


なぜ肩こりは「消えない」のか?

肩こりは、単に筋肉が固くなっている状態ではありません。
本当は、もっと奥深い「記憶」として体に残っていることがあります。

  • 長時間の緊張姿勢
  • 職場や人間関係のストレス
  • 怒りや不安が解消されず残っている状態

こういった**“感情の記憶”**が、脳の中で痛みとして再現される――そんなメカニズムが、実際の医療研究でも明らかになってきています。


最新研究でわかった、鍼灸が脳に与える影響(2022年MEG研究)

2022年に公開された脳磁図(MEG)を用いた研究では、鍼灸によって次のような変化が観察されました。

🔍 結果の概要:

  • 低周波活動(0.3Hz未満)
     左中後頭部や右上頭頂小葉で増加。身体の空間認識や感覚処理に関わる部位。
  • 高周波活動(81〜120Hz)
     前頭前野(PFC)、一次感覚野、紡錘状回などで活性化。注意・記憶・感情処理に関係する部位。

つまり、鍼灸は「痛みの信号」を脳がどう解釈するかという**“意味づけの仕組み”そのものに影響を与える**可能性があるのです。

これは、「なぜ効くのか?」という疑問に対して、科学的に“脳の記憶ネットワークへの作用”が一因であるという重要なヒントを与えてくれます。


整動鍼・活法 × 脳科学の交差点

私たち鍼灸院ひなたでは、「肩こり」に対してただその場の筋緊張をほぐすのではなく、

  • 整動鍼で体の“動きの記憶”を再調整し
  • 活法で“自然な身体の使い方”を思い出させる

というアプローチを行っています。

これらはまさに、**「記憶の再編成」**そのもの。
そして、今回の研究はその方向性が脳科学的にも裏付けられつつあるという意味で、大きな後押しとなっています。


鍼灸ができることは、筋肉だけじゃない。

「体が軽くなった」と感じるとき、
それは単に血流がよくなっただけではなく、

  • 「痛みを引き起こす記憶回路」が弱まっている
  • 「また動けるかも」という希望が生まれている

という、心と神経の変化が同時に起きているのだと私たちは考えています。


まとめ ― 鍼灸が未来に届けるのは、“自由に動ける自分”

肩こりを我慢することは、自分の可能性を縮めていることに他なりません。
体の中に刷り込まれた「痛みの記憶」を、鍼灸という方法でやさしく書き換えていく。

これは単なる治療ではなく、あなたの“生活”をサポートすることそのもの。

鍼灸が、体と心の中に眠る“記憶”を癒す。
そして、もう一度「自分らしく」動ける体を取り戻す。

それが、私たち鍼灸院ひなたの使命です。

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