――鍼灸が妊娠力を引き出す、もうひとつの選択肢

こんにちは。鍼灸院ひなたの山元大樹です。

「妊娠したい」と願う気持ちは、とても自然でまっすぐなものです。
それなのに、思うように結果が出ないとき、「自分が悪いのかもしれない」と責めてしまったり、孤独を感じてしまうことがあるかもしれません。

でも、あきらめないでください。
妊娠に必要なのは、「根性」や「頑張り」ではなく、**あなたの体に合った“整い方”**です。

鍼灸は、冷え・血流・自律神経・ホルモンのバランスなど、身体全体にやさしく働きかけることで、妊娠に向かう力を引き出していきます。
このブログでは、不妊に悩む方へ向けて、鍼灸の可能性と、実際の変化、臨床での取り組みを、丁寧にご紹介していきます。


不妊の原因と、医療での限界

現代の不妊治療はとても高度になっています。
しかし一方で、「検査では異常なし」「年齢以外に原因がわからない」というケースも多くあります。

東洋医学では、そうした“説明のつかない不調”を「未病」と捉え、冷えやストレス、血の巡り、自律神経の乱れといった「全体の調和の崩れ」として捉え直します。

特に鍼灸では、以下のような体の状態を重要なサインと見なします:

  • 手足やお腹の冷え
  • 生理周期やPMSの乱れ
  • 肩こり・首こり・不眠・緊張
  • 精神的な不安・焦り・イライラ

これらを改善していくことが、妊娠率を高める“土台づくり”につながっていきます。


鍼灸が妊娠力に働きかける仕組み

鍼灸の目的は「不妊の原因を治すこと」ではなく、妊娠できる身体の状態をつくることにあります。以下の4つのアプローチが軸になります:

① 自律神経を整える

ホルモン分泌を司る視床下部や脳下垂体は、ストレスに大きく影響を受けます。
鍼灸は副交感神経の働きを高め、心身の緊張を緩めることで、ホルモンのバランスを安定させます。

② 子宮・卵巣への血流促進

下腹部・骨盤内の血流が高まることで、内膜の厚みや卵胞の成長、着床環境が整っていきます。
東洋医学ではこれを「血の巡り=妊娠力」と呼びます。

③ 冷えと内臓の“芯の疲れ”をケア

手足の冷えだけでなく、内臓の疲労(東洋医学では「腎虚」など)が不妊につながると考えられます。
鍼灸では生命力の源とされる「腎」の力を補う施術も行います。

④ 不安や孤独感へのサポート

治療中の焦り、不安、孤独感も妊娠を遠ざける要因となりえます。
ひなたでは、心が安心できる場所であることも重視し、関わり方も含めて医療だと考えています。


体外受精・人工授精との併用も可能です

実際、当院には不妊クリニックで治療中の方も多く来院されています。

  • 採卵・移植前に体を整えたい
  • 内膜が薄い・ホルモン値が不安定
  • 排卵誘発の副作用や不調がある
  • 高齢出産に備えて体力をつけたい

鍼灸は副作用もなく、医師の治療と併用して安全に受けられるため、「体外受精の成功率を高めたい」方にとっての補助療法として非常に相性が良いのです。

治療周期(低温期・高温期・移植前後など)に応じた施術内容の調整も可能ですので、どうぞ安心してご相談ください。

院長より、妊娠を願うあなたへ

「結果が出るまで頑張る」のではなく、
「結果が出ても出なくても、自分を大切にしながら歩む」——その姿勢こそが、きっと妊娠力を高めていきます。

鍼灸は、体をやさしく整える医療であり、
あなた自身の“持っている力”を引き出すお手伝いができるものです。

「どうせ私なんて」と思った日も、「ちょっと話を聞いてみたい」と思えた日も。
あなたのその一歩に、心からお応えしたいと願っています。

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